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書籍詳細

神経・精神疾患による消化管障害ベッドサイドマニュアル

神経・精神疾患による消化管障害ベッドサイドマニュアル

榊原隆次  編著 / 福土 審  編著

A5判 384頁

定価7,040円(本体6,400円 + 税)

ISBN978-4-498-14048-6

2019年03月発行

在庫あり

神経・精神疾患による消化管・排尿機能障害診療のバイブルが誕生! 総論では消化管・排尿機能と脳・脊髄・末梢神経との関係をわかりやすくまとめ,機能検査も含め,実践的な診断・治療のノウハウを解説.また各論では多岐にわたる神経疾患を網羅し,それぞれに伴う消化管障害について端的に記載した.脳腸連関・腸内細菌叢などに関する記述も充実!



 今回,中外医学社から「神経・精神疾患による消化管障害ベッドサイドマニュアル」が発刊されることになりました.本書は,総合診療・一般内科,消化器内科・外科,神経因性排便障害を専門としない脳神経内科や精神科・心療内科,泌尿器科,脳神経外科・整形外科・リハビリテーション科,さらに患者さんに接する看護師,コメディカルの方々を広く対象に,薬剤性便秘,過敏性腸症候群も含めた神経因性排便障害に関する知識を,エキスパートの立場からわかりやすく解説する書です.総論的知識はもちろん,診断・治療のノウハウを実践的にまとめる,神経因性排便障害の診療ガイドブックができたように思います.
 消化器内科・外科,泌尿器科の先生に広く知られておりますように,内視鏡で異常がない,いわゆる機能性疾患は,大きく脳神経内科的な病気と,精神科的な病気に分けられるように思います.脳神経内科的な病気とは,脳脊髄末梢神経筋に器質的異常があるために,消化器に異常をきたすものです.これには,脳神経外科の脳腫瘍・脳出血,脳神経内科の脳梗塞・パーキンソン病・認知症・多発性硬化症,整形外科の脊髄損傷,脳神経内科の末梢神経障害・ギランバレー症候群などが含まれます.症状は,胃もたれ・便秘などが多く,高度になりますとイレウスをきたすこともあります.痛みは通常伴いません.このうち,パーキンソン病は,通常の脳MRIで異常がみられませんが,最近,補助検査(心筋MIBGシンチグラフィー,脳ダットスキャン)で容易に画像診断をすることができるようになってきました.これらにかかわる自律神経系の機序として,norepinephrine(NE),acetylcholineとその末梢・中枢での制御物質(dopamine,serotonin,GABA,NE,opioidなど)が知られています.さらに,急性の脳疾患(クモ膜下出血,頭部外傷,脳卒中など,脳内ストレスともいわれます)は,自律神経系よりも,下記の情動系と同じcortisol,CRF系を介して,Cushing胃潰瘍をきたすことが知られるようになってきました.
 精神科的な病気とは,慢性の心的ストレス(神経症・うつ病など)により,消化器に異常をきたすものです.症状は,機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群などが多く,高度になりますと胃潰瘍をきたすこともあります.痛みをしばしば伴います.ストレスは,脳MRIでつかまえることができませんが,最近,PET検査や脳脊髄液などにより,変化が捉えられるようになってきました.これらにかかわる情動系の機序として,cortisol,CRFなどがよく知られており,その制御物質(dopamine,serotonin,GABA,NE,opioidなど)は,中枢自律神経系と一部重畳しています.しかし,まだ診断マーカーが少ないことから,脳神経内科的な病気を十分に除外する必要があります.脳神経内科的な病気と,精神科的な病気の合併も,最近知られるようになってきました(うつ病とパーキンソン病の合併など).
 総論では,脳神経内科,泌尿器科および情動ストレスと上部・下部消化管症状,臨床オリエンテド上部・下部消化管の解剖・生理と受容体・薬理,腸内細菌叢,中枢自律神経系,中枢情動系,特徴的な消化器症状群としての胃潰瘍・機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群,食道アカラシア,胃食道逆流症,特発性便秘,偽性腸閉塞(イレウス)・腸重積,宿便潰瘍,便失禁,他覚的検査としての上部・下部消化管の代表的検査,鑑別疾患としての器質性消化器疾患と薬物,治療として食事療法,運動療法,看護とケア,内科的治療,鍼灸治療,電気刺激,外科的治療について,第一線の先生方にご執筆をいただきました.
 各論は,非常にバラエティに富みますが,脳の疾患については,重要で頻度も高いパーキンソン病・脳血管障害を,脊髄では脊髄損傷・二分脊椎を,末梢神経ではギラン・バレー症候群・糖尿病の項目を,まずご覧いただきますと,脳・脊髄・末梢神経の障害で,どのような排便障害をきたすのか,その場合どのように対処したらよいかがわかりやすいように思います.高齢者の便秘と便失禁についても,全体像をまとめました.一方,特発性偽性腸閉塞,ミトコンドリア脳筋症,ヒルシュスプルング病といった,稀ながら遭遇する可能性のある疾患についても,簡略に触れています.
 本書は,全体がコンパクト,コンサイスで,携帯にも便利であり,患者さんに実際に接する先生方,看護師さん,コメディカル,ケアに携わる方々に,必ず役に立つ一冊であると思います.本書をベッドサイドで手に取っていただき,知識の整理,治療・ケア方針の決定に役立つならば,望外の喜びです.なお本書は,中外医学社から出版されました「神経因性膀胱ベッドサイドマニュアル」の姉妹編でもあります.併せお手に取ってご覧いただけますと幸いです.最後に,編集発刊に向け終始ご助言を賜りました,中外医学社 五月女謙一さんに心より深謝申し上げます.
   
2018年11月
東邦大学医療センター佐倉病院内科学脳神経内科教授
榊原隆次

東北大学大学院医学系研究科行動医学教授・
東北大学病院心療内科科長
福土 審




推薦文

―難病に取り組む神経内科医が一石を投じる渾身の一冊
 消化器疾患が疑われる症状の患者さんを診療する際,標的臓器の侵害受容器から脊髄後角・視床・感覚野・辺縁系と進む求心路の異常を探すことが一般的ですが,診断に用いる画像診断で捉えられるのは,標的臓器,すなわち侵害受容器附近の異常にすぎません.腹痛,腹部膨満感などの症状で来院されても,形態学的異常がない場合,「メンタル疾患」「身体表現障害」などとして,それ以上の臨床推論が行われることはほとんどありません.これは,胃潰瘍がどうして痛いのか,なぜ痛くない胃潰瘍があるのか,さらに消化管粘膜生検はどうして痛くないのか? という素朴な疑問から目を背けた結果に他なりません.一方,神経内科は片麻痺,眼球運動異常,中枢から末梢へ向かう遠心路の異常を扱うことが多く,消化器への遠心路も,中枢からの司令をコントロールする診療科として,幅広い臨床推論を進めていただくことが多いのが実情です.
 早期がん,微小がんを発見することが至上命題であった消化器病学は,がん治療の進歩によって,次のステップに差しかかっています.画像や内視鏡検査で異常がないのに消化器症状が持続する場合,機能検査へ進む消化器内科医が増えつつあります.それでも異常ない場合,神経系,内分泌系,消化吸収などの複雑系である生体ネットワークを考慮した対応を行います.形態・機能検査とも異常ない場合の対応を学ぶことができる成書はこれまでありませんでした.その対応を学ぶ入門書として,本書は最適な内容であると確信しています.排尿や排便までカバーしている総論は圧巻です.また,各種神経疾患の消化器症状とその対応が詳細に述べられているだけではなく,機能性疾患の検査方法,治療法,生活指導や鍼灸治療など,患者さんに寄り添い,明日から実践できる内容となっています.
 本誌を手にしていただくと,難病と戦っている神経内科医の心意気を必ずや実感していただけると思います.大きな敬意と感謝を込めて,本誌を推薦させていただきます.
   
2019年1月
東邦大学医療センター大森病院 院長
瓜田純久




推薦文

 ―「神経・精神疾患による消化管障害ベッドサイドマニュアル」を読んで

 本書を手に取ってまず感じたのは,脳神経疾患と消化管障害,排尿機能障害との関係を詳細な生理的メカニズムなどから説き起こしてわかりやすく説明しているという点である.脳,脊髄,末梢神経のそれぞれの障害で生じる自律神経系の障害を説明し,その機能障害から起こるであろう消化管の機能障害,排尿系の機能障害を詳細に解説している.読み進むうちに,今後この分野のバイブルともなりうる書であると確信した.本書をまとめられた編者の情熱がこのような書を世に出す大きな原動力になったことを感じた.
 本書は,総論の第1章で「消化器症状の背後にあるもの」として,消化管機能,排尿機能と脳,脊髄,末梢神経との関係を明確にまとめている点が特徴といえる.脳腸連関の詳細な機序も本書でよく理解できると思う.この中では,最近神経疾患との関係でも注目されている腸内細菌叢の役割なども詳細に記載されている.また,腸での変化が迷走神経や脊髄求心路の神経を介して脳でのストレス制御領域に影響し,不安やうつなどを起こす可能性も取り上げられていて興味深い.総論の第3章では,「症状をとらえるための機能検査」が消化管の各部位ごとにあげられており,実臨床でも大変役に立つと思う.後半では,各神経疾患での消化管障害が述べられており,疾患ごとに生じる状態を調べるのに大変有効であると感じた.
 以上のように本書は今までに類をみない神経疾患と消化器の関係をまとめた貴重な書である.臨床の現場で座右の書となることを確信している.

2019年1月
埼玉医科大学神経内科 教授
荒木信夫

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目 次

I 総論
1●消化器症状の背後にあるもの
 1.神経内科と消化管症状 ―神経内科的アプローチと診察入門 〈榊原隆次 松岡克善 舘野冬樹〉
  神経症候からみた排尿排便障害の見方
  機能解剖
  神経(neurogenic)と心因(psychogenic)による排尿排便障害の違い
 2.泌尿器疾患と下部消化管症状 ―泌尿器科的アプローチ 〈加賀勘家 布施美樹 山西友典〉
  下部尿路症状の治療に関連する便秘
  過活動膀胱に関連する便秘・便失禁
  夜尿症と関連する便秘
  骨盤臓器脱,腹圧性尿失禁と関連する便秘・便失禁
  神経因性膀胱と関連する便秘・便失禁
 3.ストレスと上部・下部消化管症状 ―心療内科的アプローチと診察入門 〈福土 審〉
  疫学
  病態生理
  診断基準および検査
  鑑別診断
  治療
  心療内科的アプローチ
  予後
 4.臨床オリエンテド 上部・下部消化管の解剖・生理 〈犬飼洋子〉
  I.解剖・組織
  II.生理
 5.臨床オリエンテド 上部・下部消化管の受容体・薬理 〈山田静雄〉
  消化管の機能,神経伝達物質,ホルモンと受容体
  胃酸分泌のメカニズム
  胃酸分泌抑制薬
  胃運動促進薬
  消化性潰瘍と治療薬
  嘔吐と制吐薬
  便秘と下剤
  下痢と制瀉薬
  過敏性腸症候群と治療薬
 6.臨床オリエンテド 腸内細菌叢の役割,過敏性腸症候群における
   腸内細菌叢の変化とその治療 〈金澤 素 福土 審〉
  注目される腸内細菌研究
  IBSの病態生理
  IBSにおける腸内細菌叢の変化
  ストレスと腸内細菌叢の関係
  腸内細菌に焦点をあてたIBS治療
 7.神経内科と中枢の自律神経系 ―パーキンソン病の膀胱を中心に 〈橘田岳也 菅野由岐子 篠原信雄〉
  自律神経系
  パーキンソン病とドパミン作動性神経系
  パーキンソン病の下部尿路機能
  排尿のメカニズム
  機能的脳画像
  消化器症状(排便症状)
 8.ストレスと中枢の情動系 ―神経症・うつ病の消化管を中心に 〈鹿野理子〉
  不安障害
  抑うつ障害
  機能性消化管障害

2● 特徴的な消化器症状群
 1.食道アカラシアと神経疾患 〈岡住慎一〉
  定義・病態
  症状
  疫学
  診断
  治療
  アカラシア類縁疾患
  他疾患との合併
 2.胃食道逆流症と神経疾患 〈山田哲弘 鈴木康夫〉
  頻度
  病態
  治療
 3.胃潰瘍(クッシング潰瘍)と急性ストレス ―脳外科・神経内科から 〈原田雅史 榊原隆次 長尾建樹〉
  疫学と症候
  消化管検査・病態生理・病理
  治療
 4.消化性潰瘍とストレス ―心療内科から 〈金子 宏〉
  ストレス潰瘍
  消化性潰瘍の成因
  特発性潰瘍
  ストレスと消化性潰瘍
  心療内科的アプローチ
 5.機能性ディスペプシア/胃もたれ/上腹部痛とストレス・神経疾患 〈大島忠之 三輪洋人〉
  概念・疫学
  病態
  消化管機能検査
  治療
 6.過敏性腸症候群/下腹部痛とストレス 〈中谷久美 福土 審〉
  疫学と症候
  病態生理・消化管検査
  治療
 7.特発性便秘とストレス・神経疾患 〈遠藤由香〉
 8.偽性腸閉塞(イレウス)・腸重積と神経疾患 〈山田哲弘 鈴木康夫〉
  イレウス・腸重積の全体像と救急,神経疾患の場合の特徴
 9.宿便潰瘍 〈榊原隆次 舘野冬樹〉
  疫学と症候
  消化管検査・病態生理・病理
  治療
 10.便失禁と神経疾患 〈山名哲郎〉
  便失禁の定義
  便失禁の疫学
  神経疾患による便失禁の特徴

3●症状をとらえるための機能検査
 【A.上部消化管機能検査】
  1.咽頭・食道内圧測定のとり方と読み方 〈青柳陽一郎〉
   嚥下マノメトリー検査とは
   嚥下マノメトリー検査の方法
   咽頭データの読み方
   食道データの読み方
  2.咽喉頭・上部食道括約筋筋電図のとり方と読み方 〈青柳陽一郎〉
   針筋電図
   多チャンネル筋電図
  3.胃排出能のとり方と読み方 〈新井誠人 新井英二 加藤直也〉
   胃排出能について
   検査方法
  4.胃電図のとり方と読み方 〈山中義崇 朝比奈正人 荒木信之〉
   胃電図のとり方
   胃電図の読み方
   臨床応用
  5.胃バロスタットのとり方と読み方 〈庄司知隆〉
   胃バロスタット法とは
   胃バロスタットのとり方
   胃バロスタットの設定と読み方
   代替法
  6.消化管ホルモン検査のとり方と読み方 〈小澤鉄太郎〉
   神経疾患における消化管ホルモン検査の意義
   腸—脳ペプチドとしての消化管ホルモン
   自律神経障害と腸—脳ペプチド
   検査のしかた
  7.小腸内圧検査のとり方と読み方 〈町田貴胤 福土 審〉
   小腸運動の生理
   小腸内圧測定
   小腸運動異常をきたす主な疾患
 【B.下部消化管機能検査】
  1.大腸通過時間のとり方と読み方 〈土井啓員 榊原隆次〉
   放射線不透過マーカー法
  2.ビデオマノメトリーのとり方と読み方 〈舘野冬樹 榊原隆次〉
   原理・目的
   方法
   基準値・判定
   適応と禁忌
  3.腸音図のとり方と読み方 〈榎本崇宏〉
   腸音解析システム
  4.排便MRIのとり方と読み方 〈神山剛一〉
   概要
   排便MRIの方法
   排便MRIの所見
  5.外肛門括約筋筋電図のとり方と評価 〈柴田千晴 高橋 修 山西友典 榊原隆次〉
   外肛門括約筋と外肛門括約筋筋電図
   外肛門括約筋筋電図のとり方と評価
  6.陰部神経伝導時間検査(PNTML)の測定方法とその臨床的意義 〈味村俊樹〉
   測定方法
   臨床的意義
  7.消化管生検の行い方と読み方 〈村山繁雄 山寺みさき〉
   粘膜生検
   筋層までの生検
   既往手術材料の利用
  8.腸内細菌検査の行い方と読み方 〈平山正昭 伊藤美佳子〉
   糞便の採取
   糞便検体からの菌叢DNAの抽出
   解析
  9.直腸肛門内圧検査(anorectal manometry)の検査方法とその臨床的意義 〈味村俊樹〉
   検査方法と臨床的意義

4●鑑別疾患
 1.便秘・便失禁をきたす器質性消化器疾患(術後を除く) 〈山田哲弘 鈴木康夫〉
  便秘
  便失禁
  便潜血などのスクリーニング検査,肛門狭窄なども含めたやっておくべき検査の流れ
 2.便秘をきたす薬物 ―精神科治療薬を含めて 〈桂川修一〉
  精神科治療薬と便秘
  パーキンソン病治療薬と便秘
  泌尿器科系薬剤と便秘

5●神経因性消化管機能障害の治療
 1.神経因性消化管機能障害の食事療法 〈明杖直樹 加藤直也〉
  神経因性消化管機能障害
  食物繊維
  脂肪
  ビタミン・ミネラル
  水分
  発酵食品
  食事摂取の方法
 2.神経因性消化管機能障害の運動療法 〈石川賢太郎 加藤直也〉
  概念・病因
  症状
  生理
  治療
 3.神経因性消化管機能障害の看護とケア・温罨法・マッサージ 〈西村かおる〉
  疫学と症候
  アセスメント
  ケア方法
 4.神経因性消化管機能障害の内科的治療 〈齊藤景子 新井誠人 加藤直也〉
  慢性便秘症の治療方針
  慢性便秘症の薬物治療
 5.神経因性消化管機能障害の鍼灸治療 〈内田さえ〉
  体性—消化管反射の神経経路研究
  消化管機能障害に対する鍼灸治療の作用機序の考察
  消化管機能障害の鍼灸治療の臨床研究
 6.神経因性消化管機能障害の電気刺激療法 〈山名哲郎〉
  便失禁に対する電気刺激療法
  便秘に対する電気刺激療法
 7.神経因性腸機能障害の外科治療 〈味村俊樹〉
  仙骨神経刺激療法
  順行性洗腸療法
  ストーマ造設術

II 各論
1●脳疾患
 1.脳血管障害 〈舘野冬樹 榊原隆次〉
  背景
  病因・病態・治療
  消化管障害
  消化管障害の治療
 2.頭部外傷 〈原田雅史 長尾建樹〉
  胃腸粘膜の虚血に伴ったストレス潰瘍もしくは消化管出血
  消化管運動障害に起因した胃排泄障害,下痢,便秘,麻痺性イレウス
  腸管粘膜の萎縮に伴ったbacterial translocation,endotoxin translocation
  非閉塞性腸管虚血症
 3.アルツハイマーとその他の認知症 〈西村かおる 榊原隆次〉
  疫学と症候
  検査・病態・病理
  治療・ケア
 4.レヴィー小体型便秘とパーキンソン病 〈榊原隆次〉
  概念と病因
  レヴィー小体型便秘とPDの消化管症状
  病態生理と検査
  レヴィー小体型便秘の治療
 5.多系統萎縮症 〈相羽陽介 榊原隆次 舘野冬樹〉
  概念と病理
  消化管症状
  消化管機能検査
  消化管障害に対する治療
 6.脳性麻痺と消化器障害 〈小澤鉄太郎〉
  概念と病因
  消化管症状と治療
 7.その他の脳疾患 〈山本達也 桑原 聡〉
  視神経脊髄炎
  その他の脳疾患

2●脊髄疾患
 1.脊髄損傷 〈乃美昌司 柳内章宏 仙石 淳〉
  脊髄損傷による腸管機能障害の分類
  排便状態の評価
  排便管理法
 2.多発性硬化症 〈森 雅裕 山本達也 桑原 聡〉
  病態生理
  便秘
  便失禁
  直腸肛門ビデオ内圧検査
  治療・対処
 3.二分脊椎 〈石塚 満 加賀勘家 加賀麻祐子 布施美樹 山西友典〉
  疫学
  神経学的所見
  二分脊椎症の排便障害
  Colon transit time(CTT)
  Anorectal manometry(ARM)
  Malone antegrade continence enema(MACE)procedure
  洗腸療法
  Sacral nerve modulation(SNM)
 4.HTLV—1関連脊髄症(HAM) 〈岡 尚省〉
  概念と病因(疫学と症候)
  検査所見
  治療
  消化管運動障害
 5.筋萎縮性側索硬化症 〈池田 憲〉
  概念と病因
  消化管症状
  消化管検査・病態生理・病理
  治療
 6.脊髄血管障害 〈岡 尚省〉
  概念と病因(疫学と症候)
 7.その他の脊髄疾患 〈岡 尚省〉

3●末梢神経疾患(ニューロパチー)
 1.糖尿病 〈出口一志〉
  概念
  症状と病態生理
  消化管機能検査
  治療
 2.ギラン・バレー症候群 〈榊原隆次〉
  概念と病因
  消化管症状
  消化管機能検査と病態生理・病理
  治療
 3.帯状疱疹・単純性疱疹 〈小澤鉄太郎〉
  概念と病因
  食道潰瘍あるいは胃潰瘍
  便秘あるいは麻痺性イレウス
 4.純粋自律神経不全症 〈山中義崇 山本達也 榊原隆次〉
  概念と病因
  消化管症状,消化管機能検査と病態生理
  治療
 5.腰椎部の脊髄変性疾患,馬尾症候群 〈石塚 満 加賀勘家 加賀麻祐子 布施美樹 山西友典〉
  腰椎部の脊髄変性疾患
  症状
  治療
  馬尾症候群
  便秘の原因としての大腸通過時間の解析
  便失禁に対する治療
  CESに伴う難治性疼痛に対する治療
 6.癒着性・術後の排便困難・イレウス,術後便失禁 〈岡住慎一〉
  術後排便障害
  概念
  術後排便困難
  術後便失禁
 7.アミロイドーシス(アミロイドニューロパチー) 〈出口一志〉
  概念
  症状
  病態生理
  治療
 8.その他のニューロパチー(末梢神経障害) 〈榊原隆次〉
  Wolfram症候群

4●筋疾患(ミオパチー)など
 1.MNGIE その他のミトコンドリア脳筋症 〈榊原隆次〉
  疫学と症候
  消化管検査・病態生理・病理
  治療
 2.先天性巨大結腸症(Hirschsprung病) 〈奥村利勝〉
  概念・疫学
  病因・病態生理
  臨床症状・身体所見
  検査成績/診断
  治療
 3.筋ジストロフィー その他の骨格筋ミオパチー 〈神山剛一〉
  上部消化管
  下部消化管
  直腸肛門部
  治療
 4.特発性偽性腸閉塞症と平滑筋ミオパチー 〈冬木晶子 大久保秀則 中島 淳〉
  概念と疫学
  病態生理
  消化管検査
  病理
  治療

5●その他
 高齢者の消化管障害 〈西村かおる〉
 疫学と症候
 消化管検査・病態・病理
 治療とケア

索 引

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執筆者一覧

榊原隆次  東邦大学医療センター佐倉病院内科学脳神経内科教授 編著
福土 審  東北大学大学院医学系研究科行動医学教授・東北大学病院心療内科科長 編著
松岡克善  東邦大学医療センター佐倉病院内科学消化器内科教授 
舘野冬樹  東邦大学医療センター佐倉病院内科学脳神経内科 
加賀勘家  獨協医科大学排泄機能センター助教 
布施美樹  獨協医科大学排泄機能センター講師 
山西友典  獨協医科大学排泄機能センター教授 
犬飼洋子  愛知医科大学医学部生理学講座講師 
山田静雄  静岡県立大学大学院薬学研究院薬食研究推進センター特任教授・センター長 
金澤 素  東北大学大学院医学系研究科行動医学分野准教授 
橘田岳也  北海道大学大学院医学研究院腎泌尿器外科学教室講師 
菅野由岐子 北海道大学大学院医学研究院腎泌尿器外科学教室 
篠原信雄  北海道大学大学院医学研究院腎泌尿器外科学教室教授 
鹿野理子  東北大学学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部 
岡住慎一  東邦大学医療センター佐倉病院外科教授 
山田哲弘  東邦大学医療センター佐倉病院内科学消化器内科助教 
鈴木康夫  東邦大学医療センター佐倉病院,IBDセンター特任教授 
原田雅史  東邦大学医療センター佐倉病院脳神経外科 
長尾建樹  東邦大学医療センター佐倉病院脳神経外科教授 
金子 宏  星ヶ丘マタニティ病院内科・心療内科副院長・内科部長 
大島忠之  兵庫医科大学内科学消化管科准教授 
三輪洋人  兵庫医科大学内科学消化管科主任教授 
中谷久美  東北大学東北メディカル・メガバンク機構予防医学・疫学部門学術研究員, 
      東北大学大学院医学系研究科行動医学非常勤講師 
遠藤由香  東北大学病院心療内科 
山名哲郎  東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター部長 
青柳陽一郎 藤田医科大学医学部リハビリテーション医学I講座准教授 
新井誠人  千葉大学医学部附属病院腫瘍内科准教授 
新井英二  千葉市立青葉病院消化器内科 
加藤直也  千葉大学医学部附属病院消化器内科教授 
山中義崇  千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学 
朝比奈正人 神経内科津田沼所長 
荒木信之  国立病院機構千葉東病院脳神経内科 
庄司知隆  東北大学病院心療内科 
小澤鉄太郎 新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター特任教授,神経内科部長 
町田貴胤  JCHO仙台病院心療内科医長,東北大学大学院医学系研究科行動医学 
土井啓員  東邦大学医療センター佐倉病院薬剤部 
榎本崇宏  徳島大学大学院社会産業理工学研究部理工学域電気電子系講師 
神山剛一  寺田病院外科,胃腸科,肛門科 
柴田千晴  獨協医科大学排泄機能センター 
高橋 修  東邦大学医療センター佐倉病院生理検査部 
味村俊樹  自治医科大学医学部外科学講座消化器外科学部門教授 
村山繁雄  東京都健康長寿医療センター神経内科・高齢者ブレインバンク(神経病理)部長 
山寺みさき 大阪警察病院病理診断科 
平山正昭  名古屋大学大学院医学系研究科病態解析学准教授 
伊藤美佳子 名古屋大学大学院医学系研究科神経遺伝情報学講師 
桂川修一  東邦大学医療センター佐倉病院メンタルヘルスクリニック教授 
明杖直樹  千葉大学医学部附属病院消化器内科 
石川賢太郎 千葉大学医学部附属病院消化器内科 
西村かおる NPO法人日本コンチネンス協会会長 
齊藤景子  千葉大学医学部附属病院消化器内科 
内田さえ  東京都健康長寿医療センター研究所自律神経機能研究室 
相羽陽介  東邦大学医療センター佐倉病院内科学脳神経内科 
山本達也  千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学,機能形態学 
桑原 聡  千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学教授 
乃美昌司  兵庫県立リハビリテーション中央病院泌尿器科部長 
柳内章宏  兵庫県立リハビリテーション西播磨病院泌尿器科,リハビリテーション科医長 
仙石 淳  兵庫県立リハビリテーション中央病院泌尿器科部長 
森 雅裕  千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学准教授 
石塚 満  獨協医科大学排泄機能センター,第二外科准教授 
加賀麻祐子 獨協医科大学排泄機能センター 
岡 尚省  東京慈恵会医科大学内科学講座神経内科教授 
池田 憲  東邦大学医療センター大森病院脳神経内科准教授 
出口一志  香川大学医学部附属病院脳神経内科診療科長(病院教授) 
奥村利勝  旭川医科大学内科学講座消化器・血液腫瘍制御内科学分野教授 
冬木晶子  横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学 
大久保秀則 横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学 
中島 淳  横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学主任教授 

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神経・精神疾患による消化管障害ベッドサイドマニュアル
   定価7,040円(本体6,400円 + 税)
   2019年03月発行
(外部のサイトへとびます)
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