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書籍詳細

腹部CT診断学 改訂2版

腹部CT診断学 改訂2版

藤田信行 著

B5判 398頁

定価16,500円(本体15,000円 + 税)

ISBN978-4-498-04079-3

1996年10月発行

在庫なし

CT診断の基本となる解剖と病態生理にこだわり,画像所見のとらえ方,考え方を系統だって,しかも明快に理解できるよう詳解した腹部CT診断テキストの決定版.ヘリカルCTの導入に伴うCTの新たな展開はもとより,最新の文献まで視座に入れて従来にない切り口で臨床に必要な情報を網羅している.実例を多数盛り込んだ懇切な入門書であると同時に,経験豊富な専門医にとっても新しい見方を得ることのできる書である.


 腹部CTのテクスト執筆の依頼を受けて3年が経過してしまった.私の怠慢が大きな原因ではあるが,その他にもいろいろの要素が噛み合って予想より約1年半の遅れとなってしまった.理由の最大のものはこの3年間にみられたCT機器の大きな進歩,つまりヘリカルCTの導入であり,それに伴うCTの新たな展開である.執筆開始当初にはわれわれの施設においてはまだヘリカルCTは導入されておらず,原稿はヘリカルCTを全く視野に入れずに作成されていた.さらに使用する写真はそれ以前に使用されていたCT機器によるものを用意していたが,新しい機器による画像があるものは可能な限り新しい機器による写真と切替えた.この作業に約半年を費やした.
 さらに驚いたことに,教科書に記載するべきレベルの話には新たな知見はないものと思い込んでいたが,新たに出版される論文に目を通していると執筆時点では不明であった事項が明らかにされていたりする.執筆中あるいは終了後の論文はほとんどこの視点で読んでいたような気がする.初校校正まで6カ月のインターバルがあったが,その間にも新たな文献の追加があり,初校校正ではかなり文献に手を入れた.
 弁解はここまでとする.私がこのテクストを執筆するにあたって原則としたのは以下の5点である.

 1) 画像を理解するのに必要な知識は解剖と病理と病態生理である.可能な限り実例に即し理解できるように記載したつもりである.
 2) 病態生理学的事項に関しては「解説」の項を設けて詳述した.
 3) CTを含め,画像診断所見は臨床的に利用されて初めて意義をなす.その所見を共通語で記載し,臨床所見ときちんと対応させる必要がある.その共通語は癌取扱い規約であり,規約と,それに対応する画像所見を詳述した.
 4) ヘリカルCTに関して若干述べたが,3Dに関しては一切記載しなかった.CTはヘリカルCT,3DCTのみではない.基本は本テクストに示した解剖,病理,病態生理である.今後もこのようなテクストはその必要性を失うものではない.
 5) MRI普及の今,骨盤領域ではCTは不要とされている.著者も同意見だが,MRIはまだまだ十分な普及を示してはおらず,CTで検討を行わなければならない施設も多い現状では,子宮癌,子宮筋腫,他の記載を飛ばすわけにはいかなかった.むしろ記載が必要以上に長くなったとの印象もあるが,真意はここにある.
 いずれにしろCTはまだまだ画像診断の中心をなす重要な検査法である.その有効な臨床利用に,この小著が役に立てば著者の幸せである.
 
1996年8月
藤田信行

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目 次

1肝臓
 1.肝CT読影の基本
  A.肝臓のCT解剖(肝区域と肝内脈管)
  B.肝鎌状靭帯・bare area
  C.肝内胆管
 2.正常肝のCT
  A.単純CT
  B.造影CT
  C.撮像方法
   1.単純CT
   2.造影CT
   3.ダイナミックCT(single plane)
   4.angio-CT
   5.CTAP (CT during arterial portography)
   6.ヘリカルCT
 3.びまん性肝疾患
  A.肝のdensityの変化によるもの
   1.脂肪肝
   2.Wilson病
   3.アミロイドーシス
   4.劇症肝炎
   5.ヘモクロマトーシス・ヘモジデローシス
   6.糖原病
   7.その他
  B.肝の形態変化によるもの
   1.肝硬変
   2.慢性肝炎
   3.特発性門脈圧亢進症
   4.うっ血肝
 4.肝細胞癌,その近縁疾患
  A.肝腫瘍診断に必要なCTテクニック
   1.単純CT
   2.ダイナミックCT
   3.ヘリカルCT
   4.angio CT
   5.リピオドールCT
   6.CTAP
  B.肝細胞癌
   1.CT所見
   2.その他の肝細胞癌にみられる重要なCT所見
   3.治療方針決定上必要な検討項目
   4.動脈塞栓術(TACE)の評価
   5.PEI後の評価
   6.肝切除後のCT
  C.fibrolamellar hepatocellular carcinoma
  D.肝芽腫
  E.肝細胞癌類似疾患
   1.再生結節
   2.nodular regenerative hyperplasia (NRH)
   3.腺腫様過形成
   4.限局性結節性過形成
   5.肝腺腫
 5.胆管由来の腫瘍
  A.胆管細胞癌(肝内胆管癌)
  B.胆管嚢胞腺腫,嚢胞腺癌
  C.肝細胞癌と胆管細胞癌の混合型
  D.胆管性過誤腫
 6.原因不明の腫瘍
  A.カルチノイド
  B.悪性リンパ腫
 7.間葉系腫瘍
  A.肝血管腫
  B.間葉性過誤腫
  C.小児血管内皮腫
  D.胎児性肉腫
  E.血管肉腫
  F.血管内皮腫
  G.その他の肉腫
 8.転移性肝腫瘍
 9.炎症性腫瘤
  A.肝膿瘍
  B.肝包虫症
  C.炎症性偽腫瘍
  D.肝外傷
   1.肝被膜下血腫
   2.肝内血腫
   3.腹腔内血腫
   4.hemobilia
   5.Epeliosis
 10.その他
  A.髄外造血
  B.肝外腫瘍
文献

2胆道
 1. 肝門部のCT解剖
  A.肝門部の脈管解剖
  B.リンパ節
 2. 先天異常
  A.先天性胆道閉鎖症
  B.先天性総胆管拡張症
  C.Caroli病
  D.先天性肝線維症
 3. 胆石
  A.胆嚢結石
   1.分類
   2.画像所見
   3.CTの適応
  B.肝内結石・胆管結石
 4. 胆道含気症・hemobilia
  A胆道含気症
  B.hemobilia
 5. 胆嚢腫瘍
  A.胆嚢癌
   1.CTの役割
   2.腫瘍形態の分類
   3.CT像
   4.進展度診断
  B.胆嚢ポリープ
 6. 胆嚢炎
  A.急性胆嚢炎
   1.CT像
   2.特殊型
  B.慢性胆嚢炎
   1.CT像
   2.特殊型
 7.胆管癌
 8.Vater乳頭部癌
 9.胆管炎
文献

3膵臓
 1.膵のCT解剖
 2.膵の先天異常
  A.輪状膵
  B.pancreas divisum
  C.膵尾部欠損症
 3.膵炎
  A.急性膵炎
  B.慢性膵炎
  C.腫瘤形成性膵炎
  D.小児の膵炎類似疾患
   1.嚢胞線維症
   2.Schwachmansyndrome
   3.hereditarypancreatitis
   4.小児の膵炎
 4.膵腫瘍
  A.膵臓癌・膵管癌
   1.所見の取りかた
   2.撮像法
   3.CT所見
  B.腺房細胞癌
  C.膵島腫瘍
  D.膵嚢胞性疾患
   1.粘液性嚢胞腺腫,腺癌
   2.漿液性嚢胞腺腫
   3.粘液産生性膵腫瘍
   4.solidandpapillaryepitheloid tumor
   5.polycysticdisease, vonHippelLindau病
   6.貯溜嚢胞
   7.仮性膵嚢胞
  E.稀な膵腫瘍
   1.膵芽腫
   2.悪性リンパ腫
   3.リンパ管腫
   4.神経原性腫瘍
   5.肉腫
   6.形質細胞腫
   7.神経芽腫
   8.線維腫
   9.奇形腫
  F.転移性膵腫瘍
文献

4脾臓
 1.概括
 2.脾腫
 3.脾内石灰化
 4.脾腫瘍
  A.悪性リンパ腫
  B.類上皮嚢腫
  C.脾リンパ管腫
  D.脾血管腫
  E.血管肉腫
  F.転移性脾腫瘍
  G.脾膿瘍
  H.脾梗塞
  I.出血
  J.hydatidcyst
  K.脾炎症性偽腫瘍
  L.過誤腫
 5.その他
  A.Gaucher病
  B.Gamna-Gandynodule
  C.peliosis
  D.副脾
  E.無脾症・多脾症
文献

5腎・尿管
 1.腎
  A.発生
  B.CT解剖
  C.奇形・発生異常
   1.無形成
   2.異形成
   3.低形成
   4.重複腎
   5.supernumerarykidney
   6.ectopickidney
  D.腎嚢胞性疾患
   1.腎異形成
   2.嚢胞腎
   3.腎嚢胞
  E.腎腫瘍・腫瘍類似疾患
   1.腎細胞癌
   2.腎盂腫瘍
   3.転移性腎腫瘍
   4.血管筋脂肪腫
   5.腺腫
   6.oncocytoma
   7.悪性リンパ腫
   8.リンパ管腫
   9.肉腫
   10.間葉系腫瘍
   11.嚢胞性部分的分化型腎芽腫
   12.肉芽腫性疾患
   13.その他 juxtaglomerularcell tumor
  F.小児の腎腫瘍
   1.Wilms腫瘍
   2.腎芽腫症
   3.明細胞肉腫
   4.腎横紋筋肉腫様腫瘍
   5.子供の腎細胞癌
   6.成人型Wilms腫瘍
  G.炎症
   1.細菌性腎炎あるいは腎盂腎炎
   2.腎膿瘍
   3.黄色肉芽腫性腎盂腎炎
   4.replacement lipomatosis of the kidney
   5.腎結核
   6.瘢痕
  H.閉塞性疾患
  I.血管性疾患
   1.腎梗塞
   2.腎動静脈瘻
   3.腎動脈瘤
   4.nutcrackersyndrome
   5.腎静脈血栓症
   6.腎動脈狭窄
  J.外傷
   1.腎contusion
   2.腎内出血
   3.腎被膜下血腫
   4.尿嚢腫
   5.腎破裂
   6.腎茎部損傷
   7.腎出血
  K.腎不全・慢性腎不全
  L.移植
  M.腎石灰化(結石,その他)
   1.腎結石
   2.nephrocalcinosis
   3.珊瑚状結石
   4.腎結核
   5.medullaryspongekidney
  N.その他
   1.浸潤性病変
   2.PNH(paroxysmalnocturnal hamaturia)
   3.glycogenstoragedisease
   4.急性腎不全
 2.腎盂・尿管
  A.解剖
  B.閉塞性疾患
   1.結石
   2.腎盂腫瘍・尿管腫瘍
   3.retrocavalureter
   4.腎盂尿管移行部狭窄
   5.megaloureter
文献

6副腎
 1.副腎腫瘍
  A.副腎腫瘍検出のための検査法
  B.原発性アルドステロン症
  C.Cushing症候群
  D.褐色細胞腫
  E.副腎癌
  F.転移性副腎腫瘍
  G.神経芽細胞腫
  H.incidentaloma
  I.神経鞘腫
  J.副腎嚢胞
  K.骨髄脂肪腫
  L.悪性リンパ腫
  M.副腎性器症候群
 2.過形成
  A.副腎過形成
  B.結節性過形成
 3.炎症
 4.その他
  A.新生児副腎出血
  B.副腎出血
  C.副腎機能低下症
  D.Wolman'sdisease
文献

7腹膜・後腹膜・腸間膜・腸管
 1. 解剖
  A.下大静脈の発生
  B.腸間膜静脈
  C.gonadalvein
  D.大網・腸間膜
  E.腎筋膜・傍腎腔
  F.十二指腸
 2. 疾患
  A.傍大動脈リンパ節腫大
   1.転移性リンパ節腫大
   2.悪性リンパ腫
   3.炎症
  B.後腹膜線維症
  C.後腹膜腫瘍
   1.奇形腫
   2.脂肪腫・脂肪肉腫
   3.血管腫・血管肉腫
   4.リンパ管腫
   5.その他の間葉系腫瘍,肉腫
   6.paraganglioma,ganglioneuroma
   7.neurofibroma
   8.その他
   9.鑑別診断
  D.後腹膜膿瘍
  E.動脈瘤
   1.単純性大動脈瘤
   2.解離性大動脈瘤
   3.破裂
  F.腹膜炎・癌性腹膜炎
  G.腸管腫瘍
   1.胃癌
   2.胃悪性リンパ腫
   3.大腸癌
   4.直腸癌術後
   5.平滑筋腫
   6.平滑筋肉腫
   7.虫垂偽粘液腺腫
  H.炎症
   1.胃潰瘍
   2.虫垂炎
   3.Crohn病
   4.潰瘍性大腸炎
   5.憩室・憩室炎
   6.虚血性腸炎
   7.偽膜性腸炎
   8.放射線腸炎
  I.その他
   1.気腹
   2.腸重積
   3.腸軸捻
   4.腸間膜回転異常
文献

8骨盤
 1.解剖
  A.腹膜の位置
  B.直腸・S状結腸
  C.膀胱・尿管
  D.精嚢腺
  E.前立腺
  F.子宮・腟・卵巣
  G.血管系
  H.筋膜
  I.肛門挙筋
 2.膀胱
  A.発生異常
   1.prune-bellysyndrome
   2.慢性膀胱炎
   3.神経因性膀胱
   4.膀胱タンポナーデ
   5.膀胱憩室
   6.膀胱腫瘍
   7.膀胱結石
 3. 女性骨盤臓器
  A.発生異常
   1.unicornuateuterus
   2.弓状子宮
   3.隔壁子宮
   4.双角子宮
   5.didelphys
  B.子宮の腫瘍,腫瘍類似疾患
   1.子宮筋腫
   2.特殊な子宮筋腫
   3.子宮腺筋症
   4.子宮溜膿腫・子宮血腫
   5.子宮体癌
   6.子宮平滑筋肉腫
   7.絨毛上皮腫
   8.絨毛癌
   9.carcinosarcoma
   10.子宮頚癌
  C.卵巣
   1.嚢胞性腫瘍
   2.充実性卵巣腫瘍
  D.術後,放射線治療後の評価
 4.男性骨盤臓器
  A.前立腺
   1.前立腺癌
   2.その他の前立腺腫瘍ならびに腫瘍類似病変
  B.その他
   1.停留睾丸
   2.精嚢腺
文献

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