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書籍詳細

Annual Review 神経 2013

Annual Review 神経 2013

鈴木則宏 他編

B5判 278頁

定価10,780円(本体9,800円 + 税)

ISBN978-4-498-12897-2

2013年01月発行

在庫なし

注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評ある年刊書の最新版.

目 次


I.Basic Neuroscience
1.神経生理

1)オキシトシン,CD38,社会性障害と自閉症.
〈東田陽博〉
  社会性行動,社会性の構築とオキシトシン
  社会性経験によるオキシトシン経路の可塑性
  ASDと遺伝子多型
  オキシトシンの治療効果
2)大脳基底核の直接路と間接路の機能分離.
〈疋田貴俊〉
  運動機能における直接路と間接路の機能
  認知機能における直接路と間接路の機能
  薬物依存症における直接路と間接路の機能

2.神経病理

1)パーキンソン病の嗅覚路所見.
〈仙石錬平〉
  ヒト嗅上皮の構造
  パーキンソン病の嗅球・嗅索病理
  パーキンソン病の嗅上皮生検
2)錐体路の機能回復メカニズム.
〈糸数隆秀 高橋良輔 山下俊英〉
  げっ歯類における皮質脊髄路の再構築と機能回復のメカニズム
  霊長類における皮質脊髄路の再構築と機能回復のメカニズム

3.生化学(分子生物学)

1)p62リン酸化とオートファジー.
〈松本 弦 貫名信行〉
  p62は選択的オートファジーのアダプタータンパク質である
  p62のリン酸化による選択的オートファジーの制御機構
  神経変性疾患と選択的オートファジー
2)糖鎖と神経疾患.
〈古川鋼一 大海雄介 大川祐樹 古川圭子 田島織絵〉
  ガングリオシドと神経変性
  ガングリオシドとAlzheimer病 ガングリオシド欠損症
  N-グリカンと脳神経疾患
  新型O-グリカンと神経疾患

4.画像

1)拡散テンソルの展開.
〈青木茂樹 鎌形康司〉
  拡散解析手法とその進歩
  拡散テンソルの臨床応用
  脳科学への応用
  MRIを用いた研究の問題点と展望
2)神経伝達機能イメージング.
〈百瀬敏光〉
  神経伝達機能イメージングのための放射性化合物の特徴
  定量評価法
  パーキンソン病における神経伝達機能イメージング
  F-18 6-L-fluorodopa(FDOPA)/PET
  ドーパミントランスポーター(DAT)
  セロトニントランスポーター(SERT)
  小胞型モノアミントランスポーター(VMAT2)のイメージング
  内因性神経伝達物質放出量の測定
  報酬系とドーパミン伝達機能イメージング

II.本年の動向

1)LOTUSによる神経回路形成機構.
〈栗原裕司 竹居光太郎〉
  LOT形成に関わる新規分子LOTUSの同定
  LOTUSの結合分子Nogo受容体-1の同定
  LOTUSはNgR1の内在性アンタゴニストとして機能する
  LOTUSのNgR1拮抗作用がLOT形成を担う
2)大脳基底核の内ループ.
〈山中 航 木村 實〉
  視床―線条体投射の解剖学的特徴
  視床―線条体投射の機能的役割
  視床―線条体投射の臨床的意義
3)認知症疾患モデル「TDP-43脳脊髄異常蓄積マウス」の開発.
〈秋山治彦〉
  TDP-43の異常
  TDP-43遺伝子(TARDBP)変異
  通常のTDP-43-Tgマウス
  テトラサイクリン発現制御TDP-43-Tgマウス
  TDP-43生理機能の低下
  プログラニュリン遺伝子KOマウス
4)新しいアルツハイマー病の診断基準.
〈玉岡 晃〉
  従来の臨床診断基準
  新しいADの診断基準
  新診断基準の問題点と課題
5)重症筋無力症の臨床スケール.
〈川口直樹〉
  よく用いられている臨床スケール
  ADLとQOLの評価スケール 客観と主観の評価
  日本で用いる際の注意
  ステロイド減量効果
6)血液神経関門からみた末梢神経疾患の新規治療法の探索.
〈神田 隆〉
  BNBは2つの顔をもつ
  BNBが壊れると何が起こるか
  BNBを標的とした末梢神経障害の新規治療法へ
7)神経疾患に対する鍼灸―Acupuncture―活用の現状.
〈鳥海春樹〉
  神経領域疾患に対する鍼灸効果
  Trigger-point
  Trigger-pointの形成
  Trigger-pointの処理法
8)神経内科領域におけるレギュラトリーサイエンス.
〈宇山佳明〉
  医薬品開発効率向上のための取り組み
  レギュラトリーサイエンスとは
  神経内科領域におけるレギュラトリーサイエンス
  レギュラトリーサイエンスを意識した研究

III.各種疾患
1.感染・炎症性疾患

1)マイコプラズマ肺炎と神経合併症.
〈楠  進〉
  マイコプラズマ肺炎後の神経合併症
  マイコプラズマ肺炎後の神経障害と抗Gal-C抗体
  マイコプラズマ肺炎後の中枢神経障害と抗Gal-C抗体
  抗Gal-C抗体と脱髄
  抗Gal-C抗体産生のメカニズム
  最近のマイコプラズマ肺炎後の神経障害

2.脳血管障害

1)未破裂脳動脈瘤の基礎病理と保存的治療の展望.
〈横井俊浩 野崎和彦〉
  未破裂脳動脈瘤の破裂率
  未破裂脳動脈瘤の病理
  脳動脈瘤形成の分子機構
  脳動脈瘤の薬物治療の可能性
2)頸動脈病変の内科治療.
〈脇坂義信 岡田 靖〉
  無症候性狭窄に対する外科治療
  無症候性狭窄に対する内科治療
  頸動脈狭窄病変を視野に入れた脳梗塞発症予防への総合的評価
  頸動脈狭窄病変に対する積極的な内科治療
3)炎症性プラークのイメージング.
〈伊藤義彰〉
  18F-FDG-PET
  11C-PK11195-PET
  MR,CT

3.脳腫瘍

1)脳放射線壊死に対するベバシズマブ(アバスチン)療法.
〈古瀬元雅 宮武伸一〉
  脳放射線壊死に対する従来の治療方法
  放射線壊死に対するベバシズマブの作用
  脳放射線壊死に対するベバシズマブの治療効果
  脳放射線壊死の臨床上の問題点
  ベバシズマブ(アバスチン)治療の今後
2)5-アミノレブリン酸(5-ALA)による術中蛍光診断update.
〈成田善孝〉
  5-ALAの代謝
  術中蛍光診断の実際
  腫瘍組織の5-ALAの陽性率
  5-ALAを用いた膠芽腫の摘出率と生存期間
  蛍光診断の今後
3)髄膜腫の自然歴.
〈大宅宗一〉
  髄膜腫の自然歴
  増大のリスクファクター
  髄膜腫の増大と部位や病理組織との関連
  臨床上の問題点=最適な経過観察方法を探る

4.外傷

1)改正臓器移植法施行後の脳死移植の現状.
〈横田裕行〉
  脳死の病態と補助検査
  本邦における脳死者数
  法律に則った脳死判定
  臓器提供の現状と問題点
2)学校スポーツと中枢神経外傷.
〈森 照明 川又達朗 中山晴雄〉
  日本におけるスポーツ中枢神経外傷の現状
  日本における学校スポーツと中枢神経外傷の現状
  海外の学校スポーツと中枢神経外傷の現状
  日本の柔道による頭部外傷の現状
  日本の柔道による脳振盪の現状
  海外のスポーツ頭部外傷―最近の脳振盪の動向

5.変性疾患

1)鉄と神経変性疾患.
〈浅野剛史 高橋良輔〉
  中枢神経系における鉄代謝
  遺伝性に鉄代謝異常が生ずる神経変性疾患
  鉄代謝異常が関与する神経変性疾患
  鉄代謝に注目した神経変性疾患治療の可能性
2)DfMRI.
〈麻生俊彦〉
  脳機能画像法の現状
  神経変性疾患とfMRI
  神経活動と脳代謝
  拡散強調信号
  DfMRIのターゲット
  DfMRIの実際
  DfMRIの信号変化
  DfMRIの問題点

6.中毒・代謝疾患

1)ポルフィリン症と神経障害.
〈小西高志 宮嶋裕明〉
  ポルフィリン症の基本的な病態
  ポルフィリン症の各病型と最近の知見
  ポルフィリン症における神経障害の概要と最近の知見
  急性型ポルフィリン症の診断
  神経障害を伴うポルフィリン症の治療

7.脱髄・免疫性疾患

1)自己免疫性小脳失調.
〈松永晶子 米田 誠〉
  抗GAD抗体関連小脳失調症
  小脳失調型橋本脳症

8.末梢神経障害

1)Charcot-Marie-Tooth病に対する治療の進歩.
〈中川正法〉
  CMTの臨床症状と遺伝子診断
  CMTに対する薬物治療
  モデル動物を用いた治療法の開発の最近の進歩
  期待されるCMT治療戦略
  投与に注意した方がよい薬物
  炎症性ニューロパチーとCMT
  外科治療とリハビリテーション
2)抗MAG抗体陽性IgM-MGUSニューロパチーのリツキシマブによる新規治療の可能性.
〈川頭祐一 飯島正博 小池春樹 祖父江 元〉
  抗MAGニューロパチーのclinical profileと診断
   抗MAGニューロパチーの病態
  リツキシマブ療法の有用性
  リツキシマブ療法の治療反応性に関係する因子

9.神経筋疾患

1)高CK血症を伴う新しいミトコンドリア病.
〈岡本裕嗣 高嶋 博〉
  新疾患同定の背景
  MIMECKの臨床経過,病理,生化学的検討
  MIMECKの分子遺伝学的検討
  考察
  今後の課題
2)福山型筋ジストロフィーの分子病態と治療.
〈戸田達史〉
  フクチン遺伝子と福山型の幅広い臨床スペクトラム
  ジストログリカンの糖鎖修飾異常と最近の話題
  FCMDはスプライシング異常症である
  SVAによるエクソントラッピングとヒトの進化,多様性,疾患
  FCMDに対するアンチセンス療法「エクソントラップ阻害療法」
3)Anti-SRP myopathy.
〈鈴木重明〉
  Signal recognition particle(SRP)とは
  抗SRP抗体の検出法
  抗SRP抗体の診断的意義
   壊死性ミオパチー
   慢性に経過するanti-SRP myopathy
  Anti-SRP myopathyにおける2つの病型

10.自律神経障害

1)瞳孔科学の新しい展開―瞳孔反応と情動.
〈堀 悦郎 小野武年 西条寿夫〉
  瞳孔調節の神経回路
  瞳孔径の変化を脳機能の指標とした研究

11.機能性疾患

1)心因性(機能性)ジストニア―fixed dystoniaを含め―.
〈宮本亮介 梶 龍兒〉
  症状,疫学的リスク
  病態生理
  その他の検査
  予後,治療
2)緊張型頭痛の発症機序.
〈大熊壮尚 北川泰久〉
  はじめに
  末梢性疼痛メカニズム
  中枢性疼痛メカニズム

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