ログアウト中です。

トップページ耳鼻咽頭科・頭頸部外科 > 高齢者の嚥下障害診療メソッド

トップページリハビリテーション技術 > 高齢者の嚥下障害診療メソッド

書籍詳細

高齢者の嚥下障害診療メソッド

高齢者の嚥下障害診療メソッド

西山耕一郎 著

B5判 122頁

定価4,180円(本体3,800円 + 税)

ISBN978-4-498-06266-5

2014年05月発行

在庫なし

85歳以上の肺炎による死亡率は若年成人の1,000倍であり,90歳以上男性の死因の第1位が肺炎である.そしてその大多数を誤嚥性肺炎が占める.しかし,高齢者においては「ムセ」など,誤嚥の特徴は非常に乏しく,これを見逃してしまう例が後を絶たない.本書では,地域医療において活躍し,数多くの嚥下障害患者を診療してきた著者が,そのノウハウを惜しみなく伝授する.耳鼻科医はもちろん,高齢者に接するすべての医療者の必携書.

推薦文
 嚥下障害とその対策は,わが国が直面している超高齢社会という現状において,耳鼻咽喉科医が避けて通ることのできない重要な問題である.口から食べるということは,生活の楽しみの一つであると同時に,健康の維持に不可欠であり,とくに高齢者では食事が生活上の大きなイベントともなる.しかし,いろいろな原因によって飲み込むという動作が円滑にできず,嚥下障害をきたして医療機関を訪れる例が少なくない.その場合,個々の症例について嚥下障害の状態を正しく評価し,的確な対策を立てる必要があるが,そのためにはチーム・アプローチが望ましく,しかも耳鼻咽喉科医はその中核を担うことを求められている.

 本書は,具体的な症例を中心に,高齢者の嚥下障害の実態,的確な評価方法,さらにはリハビリテーションを主体とした嚥下障害の対策を詳細に記述した極めて実践的な解説書であり,耳鼻咽喉科医にとって必携の好著である.著者の西山耕一郎博士は自らの診療所において地域医療を推進する中で,多くの嚥下障害症例を経験し,その対策に積極的に取り組んでいる第一線の耳鼻咽喉科医である.西山博士はこれまで学会などの場で自らの経験に基づいた多くの発表を行ってこられたが,本書はその集大成ともいえるものである.本書が嚥下障害に直面する多くの耳鼻咽喉科医に熟読され,日々の臨床に活用されることを切望し,推薦するものである.

2014年4月
東京大学名誉教授 廣瀬 肇

すべて見る

目 次
 1 はじめに
 2 誤嚥とはどのような状態か?
 3 誤嚥例の症状
   症例1 慢性の風邪と診断されていた男性
 4 嚥下のメカニズム
 5 誤嚥する原因は?
 6 嚥下障害の診断法
 7 誤嚥(嚥下)性肺炎の病態別原因
  食物誤嚥性肺炎 唾液誤嚥性肺炎 胃食道逆流性肺炎
   症例2 食物誤嚥による嚥下障害例
   症例3 唾液誤嚥による嚥下障害例
   症例4 逆流誤嚥による嚥下障害例
   症例5 経管栄養剤が逆流して誤嚥していた症例
 8 嚥下障害の診断と治療の手順
 9 スクリーニング嚥下機能検査
  反復唾液嚥下テスト(RSST) 改訂水飲みテスト
  食物テスト 頸部聴診法 血中酸素飽和度モニター
 10 画像嚥下機能検査
   嚥下造影検査(VF) 嚥下内視鏡検査(VE)
 11 嚥下機能低下例への具体的対処法(1)
   軽症例(兵頭スコア0〜4 or 5点の症例)の対応法
    症例6 軽症の嚥下障害
   嚥下機能評価フローチャート
 12 嚥下機能低下例への具体的対処法(2)
   中等症例(兵頭スコア5〜8点の症例)の対応法
    症例7 中等症の嚥下障害(1)
    症例8 中等症の嚥下障害(2)
    症例9 中等症の嚥下障害(3)
    症例10 中等症の嚥下障害(4)
 13 ムセた時,窒息時の対応法
 14 咀嚼による自由嚥下(プロセスモデル)
 15 嚥下機能低下例への具体的対処法(3)
   重症例(兵頭スコア8 or 9点以上の症例)の対応法
    症例11 重症の嚥下障害
 16 高齢者の胃瘻(PEG)について
    症例12 高齢者で経口摂取を続けている症例
 17 経管栄養剤による下痢
 18 摂食・嚥下リハビリにかかわる職種差
 19 多職種連携
    症例13 多職種連携が有効であった症例
    症例14 嚥下機能が自然に軽快していた症例
 20 嘔吐への対応
 21 認知症による食べムラの対処
    症例15 認知症による食事拒否例(1)
    症例16 認知症による食事拒否例(2)
 22 嚥下機能改善手術と音声機能改善手術の適応は?
    症例17 嚥下機能改善手術症例
    症例18 音声・嚥下機能改善手術症例(1)
    症例19 音声・嚥下機能改善手術症例(2)
 23 誤嚥防止手術の適応は?
    症例20 誤嚥防止術症例
 24 気管切開の対応
    症例21 切開孔後の嚥下障害例
 25 著者からのお願い
  「耳鼻咽喉科医師を嚥下チームに参加させてほしい理由」
    症例22  鼻閉症例
 26 まとめ
 27 あとがき─飲み込みをよくするには─
   誤嚥防止の10カ条
   嚥下指導と嚥下指導訓練指示書

文 献
索 引

すべて見る

執筆者一覧

西山耕一郎 西山耳鼻咽喉科医院院長 著

すべて見る

電子書籍で購入する

高齢者の嚥下障害診療メソッド
   定価4,180円(本体3,800円 + 税)
   2014年05月発行
(外部のサイトへとびます)
  • テキスト・教科書
  • 考え方・使い方
  • J-IDEO
  • J-IDEO定期購読
  • ClinicalNeuroscience
  • 広告掲載をお考えの方へ
  • 企画応募フォーム
  • 動画閲覧・ファイルダウンロード
  • 採用情報
  • X
  • note小
  • Facebook
  • JIDEOバックナンバー
  • テキスト・教科書
  • グリーンノート
  • 考え方使い方

株式会社中外医学社 〒162-0805 東京都新宿区矢来町62 TEL 03-3268-2701/FAX 03-3268-2722