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書籍詳細

肺癌化学療法レジメン―実践と工夫― 2版

肺癌化学療法レジメン―実践と工夫― 2版

弦間昭彦  編著

B6判 192頁

定価3,960円(本体3,600円 + 税)

ISBN978-4-498-03197-5

2015年10月発行

在庫なし

肺癌化学療法のノウハウをレジメン別に凝縮したハンドブック.合併症患者への対応,看護師・薬剤師による工夫に関する項目も収載.チーム医療に携わる全スタッフの必携書の改訂版

第2版の序

 『肺癌化学療法レジメン 実践と工夫』が刊行されて2年余が過ぎましたが,多くの皆さまのご好評をいただき,このたび,第2版を企画できますことになりました.感謝の念に絶えません.

 初版刊行にあたり,化学療法に対する支持療法の進歩やshort hydrationなど利便性の追求が進み,受ける患者の苦しみの軽減や安全性の向上が得られている状況で,この肺癌薬物治療のノウハウを熟知し上手に治療を行うために,治療法別に,特徴,選択する基準,副作用の対処,投与のコツなどを整理し,臨床上で日常的に直面する治療の機会に際し,迅速に正確な情報を伝えるマニュアルを提供することを目的としました.具体的には,網羅的に理解しやすいように,「標準的投与方法」,「EBMと本治療の位置づけ」,「薬剤と保険適応」,「投与期間」,「選択基準および除外基準」,「効果」,「主な副作用」,「投与に際しての留意点」を項目立てし,また,専門薬剤師や看護師の立場から,「日常の工夫」も大胆に執筆いただきました.

 この目的や構成に変更はありませんが,最近の薬剤開発や位置づけなどの肺癌診療の変化に対応するために,大規模な改訂が必要となり,このたびの改版となりました.

 今回の改版に際しまして,それぞれリーダーの方々に,最新の情報や豊富な経験を織り込んで執筆いただくよう改めてお願いしました.その結果,現在の肺癌診療の現場で大いに参考にしていただける内容の一冊になったと確信しております.幅広い皆さまにご活用いただいて,再び,皆さまのお役に立てることを願います.

 最後に,初版の繰り返しになりますが,医師,薬剤師,看護師など,幅広い医療従事者の皆さまにご活用いただいて,皆さまの「薬剤の効果を十分に引き出す診療の実践」のお役に立てることを願います.


 2015年7月
 日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野主任教授
 弦間昭彦

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初版の序

 肺癌の化学療法は,ここ数年の間に大きく変化しました.これらを踏まえ,「肺癌診療ガイドライン」の改訂は,1,2年ごとに行われています.第1にあげられる大きな変化は,分子標的治療の開発に伴う「治療の個別化」の確立であります.しかし,その一方で,従来の化学療法の意義も失われること無く,むしろ,その役割が明瞭化してきたと言える状況です.現在もその治療機会は多く,従来の化学療法に対する支持療法の進歩やshort hydrationなど利便性の追求が進み,大きく外来治療へと舵が切られています.

 この領域の新技術を用いることにより,受ける患者の苦しみの軽減や安全性の向上が得られていると言えます.したがって,現在,その薬物治療のノウハウを熟知し上手に治療を行うことは,その治療の効果を最大限に引き出す重要な技術となっています.

 本書刊行の目的は,治療法別に,特徴,選択する基準,副作用の対処,投与のコツなどを整理し,臨床上で日常的に直面する治療の機会に際し,迅速に正確な情報を伝えるマニュアルを提供することです.具体的には,「標準的投与方法」,「EBMと本治療の位置づけ」,「薬剤と保険適応」,「投与期間」,「選択基準および除外基準」,「効果」,「主な副作用」,「投与に際しての留意点」を項目立てし,網羅的に理解しやすいよう工夫しました.

 その他,今回の出版に際し特に配慮した点として,それぞれ,臨床現場で活躍している気鋭の専門医を中心にご執筆をお願いしたことがあり,最新の情報や豊富な経験を織り込んで執筆頂きました.また,専門薬剤師や看護師の立場から,「日常の工夫」も大胆に執筆いただきました.その結果,癌治療の現場で大いに参考となる内容の1冊になったと確信しています.

 最後に,医師,薬剤師,看護師など,幅広い医療従事者の皆様にご活用いただいて,皆様の「薬剤の効果を十分に引き出す診療の実践」のお役に立てることを願います.


 2012年12月

 日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科分野教授
 弦間昭彦

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目 次

Part 1.総論
 1.非小細胞肺癌の標準的化学療法〈弦間昭彦〉
  【□1】 非小細胞癌治療の概説
  【□2】 今後の課題
 2.小細胞肺癌の標準化学療法〈久保田 馨〉
  【□1】 進展型(ED-SCLC)に対する化学療法
  【□2】 高齢者およびPS不良例
  【□3】 限局型SCLC
  【□4】 SCLCに対するセカンドライン治療
  【□5】 予防的全脳照射(PCI:prophylactic cranial irradiation)

Part 2.非小細胞肺癌
 1.CDDP based regimens〈水谷英明 酒井 洋〉
  【□1】 CDDP+DTX療法
  【□2】 CDDP+GEM療法
  【□3】 CDDP+CPT-11療法
  【□4】 CDDP+VNR療法
  【□5】 CDDP+PEM療法
  【□6】 CDDP+S-1療法
  【□7】 外来化学療法用CDDP based regimensの工夫
 2.CBDCA based regimens〈清家正博〉
  【□1】 CBDCA+PTX+Beva療法
  【□2】 CBDCA+PTX療法
  【□3】 weekly CBDCA+PTX療法
  【□4】 CBDCA+S-1療法
  【□5】 CBDCA+GEM療法
  【□6】 CBDCA+nab PTX療法
 3.Non-platinum regimens〈小林国彦〉
  【□1】 GEM+VNR療法
 4.単剤治療〈角南久仁子 細見幸生〉
  【□1】 PEM療法
  【□2】 DTX療法
  【□3】 gefitinib療法
  【□4】 erlotinib療法
  【□5】 VNR療法
  【□6】 S-1療法
  【□7】 afatinib療法
  【□8】 alectinib療法
  【□9】 crizotinib療法
 5.化学放射線併用療法〈宮 敏路〉
  【□1】 weekly CBDCA+PTXと同時胸部放射線療法
  【□2】 CDDP+DTXと同時胸部放射線療法
  【□3】 CDDP+VNRと同時胸部放射線療法

Part 3.小細胞肺癌 〈三角祐生 下川恒生 岡本浩明〉
  【□1】 CDDP+ETP+同時胸部放射線(concRT)療法
  【□2】 CDDP+CPT-11療法
  【□3】 CDDP+ETP療法
  【□4】 CBDCA+ETP療法
  【□5】 AMR療法
  【□6】 CPT-11療法
  【□7】 NGT療法
  【□8】 CDDP+ETP+CPT-11療法

Part 4.縦隔腫瘍 〈内海裕文 勝俣範之〉
  【□1】 ADOC(CDDP+ADR+VCR+CPA)療法
 A.Germ cell tumor regimens
  【□1】 BEP(BLM+ETP+CDDP)療法
 B.Lymphoma regimens
  【□1】 ABVD療法
  【□2】 R-CHOP療法

Part 5.胸膜中皮腫 〈植松和嗣〉
  【□1】 CDDP+PEM療法
  【□2】 CDDP+GEM療法

Part 6.合併症のある患者に対する
 モディフィケーション 〈峯岸裕司〉
  【□1】 腎機能障害合併時のレジメン選択
  【□2】 肝機能障害合併時のレジメン選択
  【□3】 間質性肺炎合併時のレジメン選択
  【□4】 心機能低下時のレジメン選択
 コラム 外来がん化学療法の薬剤師による
 チェック 〈宮田広樹〉
  【□1】 患者状態を考慮したレジメン確認
 コラム 外来化学療法室看護師の薬剤別工夫 〈腹子あきこ〉
  【□1】 ベバシズマブ(Beva)
  【□2】 アムルビシン(AMR)
  【□3】 ペメトレキセド(PEM)
  【□4】 カルボプラチン(CBDCA)
  【□5】 ゲムシタビン(GEM)
  【□6】 シスプラチン(CDDP)
  【□7】 パクリタキセル(PTX)
  【□8】 パクリタキセル(nab PTX)
  【□9】 ドセタキセル(DTX)
  【□10】 イリノテカン(CPT-11)
  【□11】 ビノレルビン(VNR)
  【□12】 エトポシド(ETP)
  【□13】 肺癌の内服治療について
  【□14】 副作用対策(当施設の工夫)

索 引

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執筆者一覧

弦間昭彦  日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科分野主任教授 編著
久保田 馨 日本医科大学付属病院がん診療センター部長 
水谷英明  日本医科大学付属病院呼吸器内科助教 
酒井 洋  埼玉県立がんセンター呼吸器内科課長兼部長 
清家正博  日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野准教授 
小林国彦  埼玉県医科大学国際医療センター呼吸器内科教授 
角南久仁子 国立がん研究センター中央病院病理・臨床検査科医員 
細見幸生  がん・感染症センター都立駒込病院呼吸器内科医長 
宮 敏路  日本医科大学多摩永山病院呼吸器・腫瘍内科教授/部長 
三角祐生  横浜市立市民病院呼吸器内科 
下川恒生  横浜市立市民病院呼吸器内科医長 
岡本浩明  横浜市立市民病院呼吸器内科部長(呼吸器内科長兼腫瘍内科長) 
内海裕文  国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科 
勝俣範之  日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科部長 
植松和嗣  埼玉医科大学総合医療センター呼吸器内科教授 
峯岸裕司  日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野講師 
宮田広樹  日本医科大学付属病院薬剤部 
腹子あきこ 日本医科大学付属病院C棟3階病棟主任看護師 

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肺癌化学療法レジメン―実践と工夫― 2版
   定価3,960円(本体3,600円 + 税)
   2015年10月発行
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肺癌化学療法レジメン―実践と工夫― 2版
   定価3,960円(本体3,600円 + 税)
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