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書籍詳細

時間がなくても,お金がなくても,英語が苦手でも,論文を書く技法 

時間がなくても,お金がなくても,英語が苦手でも,論文を書く技法 

―臨床医による臨床医のための3Step論文作成術―

木下晃吉 著

A5判 152頁

定価2,750円(本体2,500円 + 税)

ISBN978-4-498-04838-6

2016年04月発行

在庫あり

とにかく時間がない! 研究テーマもみつからない.そんな臨床医のあなたでも,必ずテーマをみつけられ,acceptされる論文が効率的に書けるノウハウを,自身も超多忙な現役病棟医長が伝授.必要なのは「ビジネス思考」「English Writing」「クラウド」そして「学会発表前に論文を作成してしまうこと」.なにそれ? というあなたこそ,是非ご一読あれ

推薦のことば

 この度、木下晃吉先生の著書『時間がなくても、お金がなくても、英語が苦手でも、論文を書く技法―臨床医による臨床医のための3 Step論文作成術―』が中外医学社から上梓されるにあたり、推薦のことばを書かせていただくことは、私にとって非常な喜びであり、たいへん光栄に思う次第である。木下晃吉先生は平成10年3月に東京慈恵会医科大学を卒業後、同附属病院で研修され、内科学講座消化器・肝臓内科に所属して、消化器疾患の知識と技術習得に努め、内科学全般にわたる実地医療を経験されてきた。今や肝臓病学のエキスパートとして、また肝臓研究グループの指導医として獅子奮迅の活躍をされている。平成21年4月からは附属第三病院消化器・肝臓内科に勤務され、平成27年1月から講師に昇格されている。本書のプロローグに書かれているとおり、病棟業務、検査、外来など多忙な日常診療のなか、主に肝細胞癌、胆道癌患者のデータベースをもとに臨床研究を行い、多くの英語論文を執筆している。また木下先生は、学生、研修医、レジデントの教育にも熱心にあたられ、謙虚で優しい日々の診療姿勢は、多くの若い教室員にも慕われ、臨床医の鑑である。

 私が東京慈恵会医科大学内科学講座消化器・肝臓内科主任教授を務めていた時代に、木下先生がコンスタントに英語原著論文を執筆されていることにいつも感心しながらも、果たしていつ臨床研究を遂行して英語論文を執筆しているのだろうか? 不眠不休なのだろうか? と不思議に思っていたことがある。本書を読みとおすことで、臨床研究や論文執筆を行うには、ただ闇雲に努力するのではなく、限られた時間のなかで効率的に最大限のアウトプットを行う技法が必要であることがよく理解でき、私自身の疑問も氷解された。同時に木下先生が実際の日常臨床のなかで常に問題意識を持ち続け、悩み努力しながら臨床研究を続ける強い信念が伝わり、「利他の精神」を持った生き様が目に浮かぶようである。木下先生が多くのビジネス書を解析して得た内容と自身の体験から得てきた臨床研究を英語論文へと結びつける技法について、ビジネスモデル思考(特に3C分析、アナロジー思考、仮説思考)、English writing(英借文、paraphrase、Google検索)、クラウドの3点からまとめられた本書は、臨床医の先生方に必ずや何らかのヒントを与え、お役にたてる内容となっていると確信している。

平成28年4月

一般社団法人日本消化器内視鏡学会理事長   
東京慈恵会医科大学先進内視鏡治療研究講座教授

田 尻 久 雄

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あとがき



 忙しい中、最後まで読んでいただいた読者の皆様、有難うございました。

 大学教授やその道の権威の偉い先生方が書いておられる論文指南本を、学会的にも無名で大した実績もない私みたいな若造が、偉そうに書いてもよいのだろうか? この本を書き始める前、このような思いとずっと葛藤していました。しかし、大学卒業後17年間も病棟医として働き、偉い先生方にはわからない病棟医の苦労や若手の先生たちの悩みがわかる自分だからこそ、苦労している人の目線で書けることがあるんじゃないか、そう信じてこの本を書き始めました。そして、研究や論文執筆の右も左もわからず、苦労していた数年前の自分が読んだら、役に立っただろう、と思えるような本にすることを心掛けてきました。研究や論文執筆をしたいけど、日常診療に忙殺されている若い先生や勤務医の皆さんがこの本を読んで、「自分たちにも研究テーマが見つけられるかも」「自分達でも論文を書けるかも」と少しでも思っていただければ、筆者としてこれ以上の喜びはありません。

 しかし、もとより私は統計の専門家でも英語の専門家でもありません。論文執筆のノウハウを書く以上、統計と英語に関する項目を外すわけにいかず、独学で執筆しました。そのため、専門の先生方からみると至らない点が多々あるかもしれません。それらは、すべて私の浅学非才に帰するものであり、どうかご教示いただければ幸いです。

 執筆を始めた当初、病棟医であった私ですが、執筆の後半部分を迎えた2015年4月より、大学卒業後18年目にしてようやく病棟医を卒業し、外来専属医となりました。病棟を離れたら、研究や論文執筆に使える時間が増えるかもしれないと期待していましたが、予想に反して自分の時間はあまり増えませんでした。病棟医であっても外来医であっても、限られた少ない時間の中で、効率的に最大限のアウトプットを行うことが重要であることに変わりはないと、痛感している今日この頃です。

 最後に、まったくの無名で、出版経験のない私の原稿を読み、出版を後押ししていただいた中外医学社の五月女謙一様、推薦文を書いていただいた田尻久雄先生、いつもご指導いただいている西野博一先生、小池和彦先生、伏谷直先生、いつも苦労を共にしている岩久章先生、今井那美先生、上田薫先生をはじめとする慈恵医大第三病院消化器・肝臓内科の皆さん、そして、いつも応援してくれる妻靖子、娘実柚に心から感謝の意を表して筆をおきたいと思います。

2016年4月

木 下 晃 吉



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■著者略歴


木下晃吉(きのした・あきよし)  昭和48 年 6月23日 東京生まれ


〈学歴および職歴〉

東京私立駒場東邦高等学校卒業
平成10年3月 東京慈恵会医科大学卒業
現在,東京慈恵会医科大学附属第三病院消化器・肝臓内科講師


〈資格〉

医学博士
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
日本消化器病学会関東支部評議員
日本肝臓学会肝臓専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

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Contents



プロローグ
 なぜ、医療にビジネスモデル思考が必要か?
  Column 専門用語「ジャーゴン」に注意
 臨床研究・論文作成の流れ
  Column セレンディピティーについて


STEP1 ビジネス思考
 1-1 ビジネス思考を活かした研究・論文のテーマ設定
     ―自分たちの弱さを自覚して、アイデアで勝負する―
    対象患者、疾患の決定
    研究テーマの決定
    研究の切り口を探す
 1-2 仮説設定
    どうしても論文執筆のネタがない場合
      Column 査読のすすめ
 1-3 データ収集・分析
    データ収集・入力
    データ分析・統計解析
      Column 統計分析に生かす「output型論文リーディング」


STEP2 English writing
 2-1 論文の「型」の習得
    Introduction
      Column Introduction作成に生かす「output型論文リーディング」
    Results
    Materials & Methods
    References
      Column 「孫引き」について
    Abstract
    Title
 2-2 論文完成後の戦略
    論文投稿先の決定
    Cover letter
    論文の投稿
    初回決定
    査読者への返答Revision
    論文Accept
 2-3 英借文・paraphrase・Google検索を利用した英語論文執筆
    (1) 英借文
    (2) paraphrase
    (3) Google検索
    最後はプロの英文校閲を
      Column コピー&ペースト、剽窃Plagiarismについて


STEP3 クラウドを活用したいつでも、どこでもinput・output
    ストレージ系
    メモ系
    アウトプット系


エピローグ―最後に大切な2つのこと
 「利他の精神」「あきらめない心」

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執筆者一覧

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