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書籍詳細

図説よくわかる臨床不妊症学 生殖補助医療編 第3版

図説よくわかる臨床不妊症学 生殖補助医療編 第3版

柴原浩章  編著 / 森本義晴  編著 / 京野廣一  編著

A5判 404頁

定価(本体5,600円 + 税)

ISBN978-4-498-07688-4

2018年01月発行

在庫あり

深刻な少子化が問題視される現代社会において,不妊治療や生殖補助医療(ART)の役割はますます重要となってきている.本書は2007年の初版刊行から,現在ARTの最前線で活躍する専門家がARTに関わるサイエンス,実務業務ならびに将来展望まで解説し,好評を得てきた.改訂3版では,最新の知見を踏まえてさらなるブラッシュアップをはかった.わかりやすい図表を多数盛り込み,臨床不妊症学におけるARTの最適な入門書となっている.

改訂第3版の序 

 この度,「図説よくわかる臨床不妊症学 生殖補助医療編」の改訂第3版を発刊することになりました.これまで2007年の初版,2012年の第2版と多くの読者の皆様方から好評を博した賜物で,編集者一同心より感謝致しております.
 今回の改訂でも,不妊治療の最前線で活躍される各執筆者の先生方から,生殖補助医療 (ART)に携わるスタッフのすべてが理解しておくべきポイントを,図説とともに解りやすく紹介するというコンセプトはそのままに,ここ数年の進歩を踏まえて更に充実した内容として加筆・修正していただきました.従来の[1]ARTの基本では「GnRH製剤の特徴」という項目を,また[2]ARTの実践では,「反復不成功症例への対策」という項目を,各々新たにご執筆いただきました.
 また[3]ARTの応用と将来展望という見出しを置き,最近の大きなトピックスである「着床前診断」,「がん・生殖医療の現在」,ならびに「生殖細胞再生の科学と医学」という項目を追加致しましたので,アップデートな内容のご理解のためご参考いただけるかと存じます.
 第2版よりも更に充実した厚いテキストになりましたが,この第3版を多くの皆様方に手に取っていただけますことを祈りつつ,今回の改定版の発刊にご協力下さいました執筆陣の先生方と,終始サポートしていただきました中外医学社の皆様方に心より感謝申し上げます.

2017年11月吉日
 柴原 浩章
 森本 義晴
 京野 廣一



改訂2版の序 

 「図説 よくわかる臨床不妊症学 生殖補助医療編」は,生殖補助医療の診療現場で活躍されるさまざまな職種の方々に役立つテキストとして,出来る限り図説を盛り込み,初診者にも理解しやすい内容を目指し諸先生方にご執筆いただき,2007年9月に刊行致しました.引き続き同年10月には,姉妹編として,同「一般不妊治療編」も刊行し,いずれのテキストも御蔭様でこれまで好評を博してまいりました.
 ところでこれら第1版の刊行後,約5年の歳月を経て顧みますと,この間の一般不妊治療ならびに生殖補助医療には,様々な点で目を見張る進歩があり,よって現状に照らしあわせ内容の改訂は必須と判断致しました.
 そこで両テキストの改訂作業を進める運びとなり,各執筆者の先生方のご協力のもと,まず2012年6月に「図説 よくわかる臨床不妊症学 一般不妊治療編 第2版」を,続いてこのたび「生殖補助医療編 第2版」を上梓する運びとなりました.なお目次をご覧いただきますとおわかりのように,項目の新たな追加は行わず,改訂すべき内容,あるいは追加すべき内容を各先生方にご検討いただき,マイナーチェンジと致しました.
 さらに先日,「図説 よくわかる臨床不妊症学」シリーズ第3冊目と致しまして,「不妊症治療up to date」も刊行致しました.
 本テキストをはじめ,「図説 よくわかる臨床不妊症学」シリーズ3作を日常の診療の場でお役立ていただき,この少子化時代に挙児を望まれるカップルの幸福のため少しでも貢献できますことを心より期待しています.

2012年7月吉日
 柴原 浩章
 森本 義晴
 京野 廣一




 
 このたび「図説 よくわかる臨床不妊症学 生殖補助医療編」を上梓する運びとなりました.
 このテキストは図説により初心者にも理解しやすい内容を目指し,現在本邦において生殖補助医療(ART)のフロントラインでご活躍されている先生方から,斬新かつ質の高い原稿を頂戴し,発刊させていただきました.また引き続きまして,本編の姉妹編である「図説 よくわかる臨床不妊症学 一般不妊治療編」も完成間近でございますので,ご期待下さい.
 現在わが国におきましては,少子化問題が深刻です.様々な原因が想定されていますが,男性の精液所見が徐々に低下してきていることを懸念する報告もあります.一方で男女ともに晩婚化が進み,しかも女性の社会進出はごく自然な形態という現実とは裏腹に,仕事を持つ女性が安心して妊娠・出産に臨んだり,育児のかたわら元通り職場へ復帰することが決して容易ではないことも,大きく関わっているのではないでしょうか.
 かねてより挙児を希望するにもかかわらず,その願いがかなわぬ不妊症のカップルは多数存在しました.ところがこのような現代社会におきましては,前述のような社会的要因によりタイミングを逸して高年齢になり,さあ子づくりを,と思い立った時はすでに卵巣予備能の低下をきたし,本来ならしなくてもよかった苦労を背負うカップルも増えてきているように思います.
 ところでわれわれ生殖医療の臨床現場に身を置く者は,不妊治療を提供することにより,少子化問題の解決への一助となることが可能であります.実際のところARTに限定しましても,現在国内で誕生する子供のうち,なんと65人に1人はART成功後の出産であることが発表されています.今後ますます不妊治療,ならびにARTの果たす役割が重要になってくることは明らかです.
 わが国では1980年台前半にARTの臨床応用が開始されましたが,四半世紀を経た現在,すでに世界でも超一流の水準に達しているものと考えられています.しかしながら,この領域はまさに日進月歩の勢いで進化を続けています.挙児を望むクライアントに対し,より確実性と安全性が高い診療を提供することにより,明るい未来に繋がるものと確信しています.不妊治療の現場で活躍される皆様が様々な疑問点に遭遇されました際に,このテキストが少しでもブラッシュアップに貢献できましたら幸いでございます.
 本編の構成は,「ARTの基本」と「ARTの実践」の2本立てとしています.前者ではARTに関わるサイエンスを中心に,一方後者ではARTの実践業務,ならびに将来展望をテーマとして取り上げました.是非とも多くの皆様にご覧いただければ幸いに存じます.
 末筆になりましたが,たいへんご多忙のところご執筆を賜りました先生方に,編集者一同,心より感謝申し上げます.

2007年7月吉日
 柴原 浩章
 森本 義晴
 京野 廣一

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目 次

【1】ARTの基本
 1 受精  長谷川昭子
  A.精子側からみた“受精”
  B.卵子側からみた“受精”
 2 培養環境の管理とリスクマネジメント  西原卓志・森本義晴
  A.培養室の設営と品質管理
  B.培養室内の機器と点検
  C.滅菌法
  D.リスクマネジメント
 3 ICSIの基礎研究  ?田 薫
  A.上原らの研究成果
  B.Thadaniらの研究成果
  C.精子への物理的化学的刺激に対する受精能の安定性
  D.精子細胞の個体発生能
 4 High-resolution time-lapse cinematographyによる
   ヒト胚発生の形態学的連続観察  湯本啓太?・見尾保幸
  A.対象と方法
  B.初期胚発生過程の連続観察結果
  C.初期胚発生の時間経過
  D.c-IVF卵子とICSI卵子の胚発生速度の比較
  E.胚発生速度と胚のクオリティー
  F.細胞内小器官の動態:cytoplasmic flare(Flare)
  G.卵割様式
  H.新たな形態評価基準
  I.胚盤胞期における評価(胚盤胞の発生からhatching過程について)
  J.考察
 5 胚の呼吸能の測定  阿部宏之
  A.電気化学的計測法と受精卵呼吸測定装置
  B.胚の呼吸量測定
  C.胚発生過程における呼吸量変化
  D.呼吸活性を指標にした胚のクオリティー評価
  E.呼吸測定装置の臨床応用
 6 卵巣予備能の評価  吉田 淳
  A.年齢
  B.FSH
  C.E▼2▼
  D.卵巣容積
  E.胞状卵胞数
  F.喫煙
  G.AMH
  H.卵巣予備能を評価した適切な卵巣刺激法
 7 Gn製剤の特徴  安藤寿夫
  A.ゴナドトロピンの基礎
  B.Gn製剤開発の歴史と品質・安全性
  C.生殖補助医療で使用されるGn製剤と今後の展望
 8 GnRH製剤の特徴  伊藤理廣・峯岸 敬
  A.GnRHとは
  B.体外受精の卵巣刺激
  C.GnRHアゴニスト
  D.GnRHアンタゴニスト
 9 子宮内膜と着床  原 鐵晃
  A.いつ胚は着床するのか―implantation window―
  B.どこに胚は着床するのか―子宮内膜とは―
  C.どのように胚は着床するのか―着床過程とは―
 10 黄体機能と着床  沖 利通・堂地 勉
  A.黄体機能不全の定義
  B.自然周期とその妊娠周期における黄体機能維持のメカニズム
  C.ARTにおける黄体機能維持の特殊性
  D.不妊治療における黄体機能不全の治療理論

【2】ARTの実践
 1 体外受精・ICSIの適応  清水康史・久保田俊郎
  A.体外受精の適応
  B.ICSIの適応
 2 外来管理法  笠井 剛
  A.卵巣刺激法
  B.正常群に対する卵巣刺激法
  C.低反応群に対する卵巣刺激法
  D.高反応群に対する卵巣刺激法
  E.ゴナドトロピン製剤について
  F.卵胞発育のモニタリング
  G.黄体期管理
  H.妊娠判定
 3 採卵法  戸屋真由美・土信田雅一・京野廣一
  A.採卵時に使用する資材
  B.採卵のタイミング
  C.麻酔法
  D.採卵の実際
  E.採卵時・採卵後の合併症
 4 体外受精に用いる培養液  八尾竜馬・朝山雄太
  A.胚培養液の種類
  B.培養液中の成分
  C.培養成績に影響する因子
  D.IVF-ETに用いる各種培養液
  E.微小滴培養法とミネラルオイル
 5 精子調製と精子機能評価  黒田優佳子
  A.精子調製と精子機能評価における基本知識
  B.精子調製
  C.精子評価
 6 手術的精子採取法  近藤宣幸
  A.精巣上体からの採取法
  B.精巣からの採取法
 7 標準体外受精の手技  角田啓道
  A.採卵前日の準備(Day -1)
  B.採卵当日の手技(Day 0)
  C.受精確認(Day 1)
  D.Day 2における分割確認およびDay 2胚移植
  E.Day 3における分割確認およびDay 3胚移植
  F.Day 4における分割確認およびDay 4胚移植
  G.Day 5における分割確認および胚盤胞移植
  H.胚評価基準
  I.安全管理
 8 ICSIの実際  ?田 薫・圓城寺真見・室井美樹
  A.適応
  B.ICSI手技の実際
  C.成績
  D.安全性
  E.ICSI併用卵活性化処理の実際
 9 卵の体外成熟(IVM)  森本義晴
  A.適応
  B.当院のIVMプロトコール
  C.IVMにおける投薬
  D.採卵方法
  E.培養法
  F.臨床成績と児の予後
 10 孵化補助法  矢野浩史・久保敏子・大橋いく子
  A.孵化補助法の種類
  B.孵化補助法の適応
  C.孵化補助法による発生リスク
  D.まとめ
 11 配偶子・胚の移植法  小林眞一郎
  A.経頸管的移植
  B.経子宮筋層移植
  C.卵管内移植
 12 配偶子・胚の凍結保存法  向田哲規・田中勝洋・D項: 木村文則
  A.凍結保存についての概略
  B.胚の低温保存の方法・手順
  C.胚の低温保存の臨床成績と安全性の検討
  D.卵巣の凍結保存法
  E.精子の凍結保存法
  F.未受精卵の低温保存法
  G.今後の胚・卵の低温保存法に関する考察
 13 多胎妊娠発生予防策がもたらせた,より安全なART  柴原浩章
  A.「妊娠率向上」の努力がもたらした多胎妊娠の激増期
  B.多胎妊娠による周産期への影響
  C.多胎妊娠の発生予防戦略
 14 反復不成功症例への対策  鈴木達也
  A.胚因子に対する対策
  B.子宮因子に対する対策
 15 米国における日本人患者の非配偶者間生殖医療の現状  川田ゆかり
  A.IFCプログラム概要
  B.配偶者間体外受精プログラム
  C.着床前遺伝子診断(PGD)および着床前全染色体診断(CCS)プログラム
  D.卵子提供プログラム
  E.代理出産プログラムおよびドナー卵子・代理出産プログラム
  F.非配偶者間生殖医療プログラムが米国加州で安全に行われている理由
  G.日本在住の患者が海外プログラムに参加することの負担
  H.潜在的な患者層
  I.日本での容認と実施への願い

【3】ARTの応用と将来展望
 1 着床前診断  竹下直樹
  A.着床前診断法
  B.遺伝子診断
  C.遺伝病のPGD
  D.習慣流産のPGS
  E.日本の現状・将来
 2 がん・生殖医療の現在  古井辰郎・寺澤恵子・森重健一郎
  A.国内外のOncofertility(がん・生殖医療)の現状
  B.妊孕性温存治療の実際
 3 生殖細胞再生の科学と医学  森 崇英
  A.生殖系列のゲノム決定機構と発生様式
  B.生殖細胞のゲノム特性
  C.生殖細胞のエピゲノム特性
  D.遺伝子と遺伝子発現
  E.分子生物学の誕生
  F.胚性幹細胞embryonic stem cells(ES cells)
  G.体細胞核移植-ES細胞somatic cell nuclear transfer-ES(SCNT-ES)
  H.人工多能性幹細胞 induced pluripotent stem cells(iPSCs)
  I.ミトコンドリア病の予防的治療―紡錘体置換法
  J.ミトコンドリア病の発症後治療―体細胞遺伝子治療
  K.幹細胞とニッチ
  L.卵子幹細胞 oogonial stem cells
  M.プロ精原細胞(精子幹細胞)から機能精子の◆in vitro◆誘導
  N.ES細胞から生殖細胞の誘導―reproductive cloningとtherapeutic cloning

索引

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執筆者一覧

柴原浩章  兵庫医科大学産科婦人科学主任教授 編著
森本義晴  HORACグランフロント大阪クリニック院長 編著
京野廣一  京野アートクリニック理事長 編著
長谷川昭子 兵庫医科大学産科婦人科学講師 
西原卓志  HORACグランフロント大阪クリニック培養環境部門副部長 
柳田 薫  国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター長 
湯本啓太郎 ミオ・ファティリティ・クリニックリプロダクティブセンター 
見尾保幸  ミオ・ファティリティ・クリニック院長 
阿部宏之  山形大学大学院理工学研究科バイオ化学工学専攻教授 
吉田 淳  木場公園クリニック院長 
安藤寿夫  豊橋市民病院総合生殖医療センター長 
伊藤理廣  JCHO群馬中央病院医務局長 
峯岸 敬  群馬大学副学長・理事 
原 鐵晃  県立広島病院生殖医療科主任部長 
沖 利通  鹿児島大学母性・小児看護学教授 
堂地 勉  鹿児島大学名誉教授 
清水康史  田園都市レディースクリニック不妊センター長 
久保田俊郎 東京共済病院院長,東京医科歯科大学名誉教授 
笠井 剛  山梨大学大学院総合研究部医学域臨床医学系准教授 
戸屋真由美 京野アートクリニック 
土信田雅一 京野アートクリニック 
八尾竜馬  扶桑薬品工業株式会社研究開発センター主任研究員 
朝山雄太  扶桑薬品工業株式会社研究開発センター研究員 
黒田優佳子 黒田インターナショナルメディカルリプロダクション院長 
近藤宣幸  協立病院泌尿器科部長 
角田啓道  自治医科大学附属病院臨床検査部主任臨床検査技師 
圓城寺真見 国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター 
室井美樹  国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター 
矢野浩史  矢野産婦人科院長 
久保敏子  矢野産婦人科IVFセンター 
大橋いく子 矢野産婦人科IVFセンター 
小林眞一郎 Kobaレディースクリニック院長 
向田哲規  広島HARTクリニック院長・理事長 
田中勝洋  広島HARTクリニック 
木村文則  滋賀医科大学産科婦人科学准教授 
鈴木達也  自治医科大学産科婦人科学准教授 
川田ゆかり IntroMed, Inc., International Fertility Center(IFC)社長 
竹下直樹  東邦大学医療センター佐倉病院産科婦人科学准教授 
古井辰郎  岐阜大学医学部産科婦人科学臨床教授 
寺澤恵子  岐阜大学医学部産科婦人科学 
森重健一郎 岐阜大学医学部産科婦人科学教授 
森 崇英  NPO法人生殖発生医学アカデミア理事長,京都大学名誉教授 

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   定価6,048円(本体5,600円 + 税)
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