Annual Review Online
ログアウト中です。

トップページ産婦人科 > 産婦人科医のための骨粗鬆症診療実践ハンドブック

書籍詳細

産婦人科医のための骨粗鬆症診療実践ハンドブック

産婦人科医のための骨粗鬆症診療実践ハンドブック

寺内公一  編著 / 太田邦明  編著

A5判 248頁

定価(本体4,400円 + 税)

ISBN978-4-498-06092-0

2018年10月発行

在庫あり

高齢化が進む今、骨粗鬆症の治療と予防に産婦人科医の関与が不可欠である。「女性のライフサイクルにおける骨代謝・骨粗鬆症」をテーマに、産婦人科医による産婦人科医のための骨粗鬆症診療の知識を1冊にまとめた。女性の骨粗鬆症を診る際に知っておきたい病態、検査、治療を一から解説したハンドブック。

序 文

 日本骨代謝学会や日本骨粗鬆症学会など骨関連の学会に参加して産婦人科の若手医師にお会いすることが,最近めっきり少なくなった.2001年にアレンドロン酸がわが国に導入される以前,閉経後骨粗鬆症治療のgold standardはホルモン補充療法(HRT)であり,その実践に責任を有する産婦人科医はこれらの学会において一定の存在感を示していた.現在の呼称に倣えば女性医学・女性ヘルスケア領域に関心をもつ若手産婦人科医の多くは骨代謝研究・骨粗鬆症診療を自らにとっての主要課題の一つと認識し,学会において研鑽を積むとともに盛んに情報発信を行っていた.しかし2000年代に入り,多様な骨粗鬆症治療薬が市場に溢れ始めるのと時を同じくして,HRTの負の側面を不当に強調したWomen’s Health Initiative(WHI)研究の結果が大々的に報道されるようになると,骨粗鬆症治療におけるHRTの地位は矮小化され,産婦人科医は骨代謝研究・骨粗鬆症診療の場を次第に失うこととなった.
 しかしながら,「女性のライフサイクルと骨代謝・骨粗鬆症」というテーマには,「閉経後骨粗鬆症の治療にHRTを選択すべきか否か」というsingle-issueのみならず,思春期,妊娠・産褥期から老年期に至る女性の生涯のさまざまな局面に関連する多くの魅力あるトピックスが残されている.まさに宝の山を眼前にして自分の力不足を痛感し内心忸怩たる思いであったところに,本書企画へのお誘いをいただいた.僭越とは思いつつ,上述のような状況を打破して何とか若い産婦人科医の力を再び骨代謝研究・骨粗鬆症診療の分野に結集したいとの願いから編集をお引き受けした次第である.産婦人科医としてこの分野を無から切り開いたまさにパイオニアの先生方から明日を担う新世代の先生方まで,多彩な陣容による分担執筆が実現したが,特記すべきは全ての執筆者が現役の産婦人科医という点であり,このような書籍は他に類を見ないであろう.たまたま本書を手に取った若き産婦人科医にこの分野の魅力を感じていただくことができれば望外の喜びである.

2018年9月
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科女性健康医学講座
寺内公一

すべて見る

目 次

Chapter 1 はじめに──産婦人科医と骨粗鬆症診療
 Section 1 産婦人科による骨粗鬆症診療の歴史 〈太田博明〉
  はじめに
  産婦人科からの骨代謝および骨粗鬆症との関わりの夜明け
  婦人科の仲間たちのこの領域の関与について
  東京女子医大における若年女性を中心とする調査研究,Peak Bone Mass Study
  おわりに
 Section 2 女性医学と骨粗鬆症診療 〈水沼英樹〉
  女性医学から眺めた骨粗鬆症診断のポイント
  骨粗鬆症に対する生活習慣病の影響
  女性医学からみる骨粗鬆症の薬物療法
 Section 3 女性のライフサイクルと骨代謝──産婦人科医によるこれからの骨粗鬆症診療 〈寺内公一〉
  産婦人科医と閉経後骨粗鬆症──WHI以前
  産婦人科医と閉経後骨粗鬆症──WHI以後
  女性のライフサイクルと骨代謝
 Section 4 行政的な視点からみた骨粗鬆症検診および治療の現状と課題 〈倉澤健太郎〉
  はじめに
  わが国における健康づくり対策と健康日本21(第2次)
  スマート・ライフ・プロジェクト
  骨粗鬆症検診
  産婦人科医における骨粗鬆症対策
  終わりに

Chapter 2
 Section 1 性腺機能不全に続発する骨粗鬆症 〈安井敏之〉
  症例
  知っておきたい病態生理
  産婦人科医に求められる治療と対応
  注意事項(治療する上で見逃してはならないこと)
  フォローアップ方法
 Section 2 やせに伴う無月経に続発する骨粗鬆症──神経性やせ症,アスリートなど 〈甲村弘子〉
  症例1
  症例2
  知っておきたい病態生理
  産婦人科医に求められる治療と対応
  注意事項
 Section 3 妊娠後骨粗鬆症 〈善方裕美〉
  症例
  知っておきたい病態生理
  産婦人科医に求められる治療と対応
  フォローアップ方法
 Section 4-1 性ホルモン低下療法に続発する骨粗鬆症 〈横田めぐみ,平沢 晃,青木大輔〉
  症例
  知っておきたい病態生理
  産婦人科医に求められる治療と対応
  注意事項
  フォローアップ方法
 Section 4-2 乳がんに対する内分泌療法に続発する骨粗鬆症 〈横田めぐみ,平沢 晃,青木大輔〉
  症例
  知っておきたい病態生理
  産婦人科医に求められる治療と対応
  注意事項
  フォローアップ方法
 Section 5 早発卵巣不全に続発する骨粗鬆症 〈高江正道,鈴木 直〉
  症例
  知っておきたい病態生理
  産婦人科医に求められる治療と対応
  注意事項
  フォローアップ方法
 Section 6 閉経後骨粗鬆症 〈太田邦明,水沼英樹〉
  症例
  知っておきたい病態生理
  産婦人科医に求められる治療と対応
  注意事項
  フォローアップ方法

Chapter 3 産婦人科医の行う骨粗鬆症の検査
 Section 1 産婦人科診療における骨粗鬆症の病歴聴取 〈飯野香理〉
  産婦人科診療における骨粗鬆症病歴聴取の重要性
  女性の各ライフステージにおける聴取すべき骨量低下リスク
  骨折リスク評価ツール:FRAXⓇ
 Section 2 画像診断 〈牧田和也〉
  骨粗鬆症の診断手順
  原発性骨粗鬆症の診断基準に基づいた画像検査
  産婦人科医が画像検査を行う際の留意点
 Section 3 骨代謝マーカー測定 〈望月善子〉
  異常値のメカニズム
  検査データの見方
  産婦人科医が知っておきたい使用法

Chapter 4 産婦人科医の行う骨粗鬆症の治療
 Section 1 原発性骨粗鬆症の診断基準と薬物療法開始基準 〈森川香子,倉林 工〉
  骨粗鬆症とは
  骨粗鬆症の診断
  診断の進めかた
  薬物療法の目的
  薬物療法開始基準
  産婦人科医による骨粗鬆症の診断と治療
 Section 2 生活習慣の改善 〈小林範子,藤野敬史〉
  食事指導
  運動指導
 Section 3 サプリメント 〈松下 宏〉
  サプリメントとは
  ベースサプリメント
  ヘルスサプリメント
  オプショナルサプリメント
  サプリメント摂取に際しての留意点
 Section 4 活性型ビタミンD3薬 〈岡野浩哉〉
  ビタミンDの生成・代謝
  1,25(OH)2D3の作用機序
  ビタミンD不足・欠乏の判定基準 
  活性型ビタミンD3薬
  活性型ビタミンD製剤
 Section 5 ビタミンK2薬 〈粒来 拓〉
  はじめに
  ビタミンKの作用機序
  産婦人科医が知っておきたい治療薬の効果と適応
  実際の処方と注意点
  おわりに
 Section 6 女性ホルモン薬 〈高松 潔,吉丸真澄,小川真里子〉
  はじめに
  エストロゲンの作用機序
  HRTの骨量増加・骨折リスク低下への効果
  HRTの有害事象に関する最近の考えかた
  実際の処方と注意点
  最近のトピックス
  おわりに
 Section 7 女性とSERM 〈太田郁子〉
  はじめに
  SERMとは
  周閉経期における骨粗鬆症1次予防としてのSERMの使用
  SERMを使用したHRT
  SERMおよびTESC施行時の経過観察
  まとめ
 Section 8 ビスホスホネート薬 〈樋口 毅〉
  作用機序
  効果・適応
  実際の処方と注意点
  投与時の注意点
  有害事象
  投与期間についての考えかた
 Section 9 カルシトニン薬 〈寺内公一〉
  作用機序
  産婦人科医が知っておきたい治療薬の効果と適応
  実際の処方と注意点
 Section 10 抗RANKL抗体薬 〈松井遥香,平池 修〉
  はじめに
  作用機序
  実際の処方と注意点
 Section 11 副甲状腺ホルモン薬 〈駒井 幹〉
  作用機序
  効果適応
  Abaloparatide(ABL アバロパラチド)
  実際の処方と注意点

索引

すべて見る

執筆者一覧

寺内公一  東京医科歯科大学教授 編著
太田邦明  福島県立医科大学講師 編著
太田博明  国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授,山王メディカルセンター・女性医療センター長 
水沼英樹  福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター長 
倉澤健太郎 横浜市立大学大学院医学研究科生殖生育病態医学講座講師 
安井敏之  徳島大学大学院医歯薬学研究部生殖・更年期医療学分野教授 
甲村弘子  こうむら女性クリニック院長 
善方裕美  よしかた産婦人科副院長,横浜市立大学附属市民総合医療センター 
横田めぐみ 慶應義塾大学医学部産婦人科学,永寿総合病院産婦人科 
平沢 晃  慶應義塾大学医学部産婦人科学,岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 
      病態制御科学専攻腫瘍制御学講座(臨床遺伝子医療学分野)教授 
青木大輔  慶應義塾大学医学部産婦人科学教授 
高江正道  聖マリアンナ医科大学産婦人科学講師 
鈴木 直  聖マリアンナ医科大学産婦人科学教授 
飯野香理  弘前大学医学部産科婦人科学 
牧田和也  牧田産婦人科医院院長 
望月善子  もちづき女性クリニック院長 
森川香子  新潟市民病院産科副部長 
倉林 工  新潟市民病院産科部長 
小林範子  北海道大学病院婦人科外来医長 
藤野敬史  手稲渓仁会クリニック院長 
松下 宏  愛知医科大学医学部産婦人科学講座准教授 
岡野浩哉  飯田橋レディースクリニック院長 
粒来 拓  綱島女性クリニック院長,横浜市立大学附属市民総合医療センター婦人科 
高松 潔  東京歯科大学市川総合病院産婦人科教授 
吉丸真澄  東京歯科大学市川総合病院産婦人科 
小川真里子 東京歯科大学市川総合病院産婦人科准教授 
太田郁子  倉敷平成病院婦人科部長 
樋口 毅  弘前大学大学院保健学研究科教授 
松井遥香  東京大学大学院医学系研究科産婦人科学教室 
平池 修  東京大学大学院医学系研究科産婦人科学教室准教授 
駒井 幹  久留米大学産科婦人科学教室講師 

すべて見る

電子書籍で購入する

産婦人科医のための骨粗鬆症診療実践ハンドブック
   定価4,752円(本体4,400円 + 税)
   2018年10月発行
(外部のサイトへとびます)
  • テキスト・教科書
  • 考え方・使い方
  • 動画閲覧
  • テキスト・教科書
  • グリーンノート
  • 考え方・使い方
  • 神経内科Clinical Questions
  • J-IDEO
  • Clinical Neuroscience
  • 中外医学社Facebook

中外医学社 公式Twitter

  • 中外医学社をフォローする
  • 中外医学社についてつぶやく

株式会社中外医学社 〒162-0805 東京都新宿区矢来町62 TEL 03-3268-2701/FAX 03-3268-2722