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書籍詳細

疾患別整形外科理学療法ベストガイド 下肢編

疾患別整形外科理学療法ベストガイド 下肢編

相澤純也  編著 / 中丸宏二  編著 / 平尾利行  編著

A5判 414頁

定価(本体4,800円 + 税)

ISBN978-4-498-08330-1

2018年11月発行

在庫あり

整形外科理学療法の押さえておきたい評価・検査・リハビリテーションの実際について,それぞれ臨床・教育・研究の専門家で,経験豊富な現役の臨床家でもある執筆陣が下肢の疾患別に解説した.臨床に真に必要な知識と実践についてポイントを絞ってまとめられており,学生時代の実習はもちろん,卒後も自身の臨床や新人指導の味方になる,新しい時代の整形外科理学療法の参考書である.



 「疾患別整形外科理学療法ベストガイド」を手に取って頂き誠にありがとうございます.本書はタイトルに「ベストガイド」とあるように,整形外科疾患への理学療法評価・治療のスキルアップに向けて,ベストと思われる手本を示しながらガイド(案内・誘導)することをコンセプトとして企画・編集を進めてまいりました.
 理学療法に関する書籍は山ほどありますが,その内容から実際に「どこを見て何をチェックするのか」,「どこをどのように触ってどのように動かすのか」など,読者がすぐにテクニックを再現できるような工夫がなされた実用書は多くはないように思います.本文に「他動的なストレッチングを行う」とだけ記載されていたり,図があってもキャプションとの対応がわかりにくいと,著者が意図した具体的な方法やコツを読者が理解し,再現することは容易ではありません.優れた師匠は答えをすぐに与えずにあえて悩ませるという考え方もありますが,我々の対象が症状のある患者である以上,「失敗しても色々チャレンジしてみよう」というわけにはいきません.その道のエキスパートからテクニックを効率よく盗むことも重要ではないでしょうか.
 本書では,整形外科疾患に関わる理学療法士や養成校学生が避けては通れない代表的な33の疾患を上肢,脊椎,下肢に分類して取り上げました.それぞれにおいて「疾患の特徴」をわかりやすく解説した上で,「理学療法評価」と「理学療法治療」について症状別の視点で系統的に理解できるよう紙面構成を工夫しました.そして,最も特徴的な点が「ガイド」と称した図であり,図内のコメントにより,読者が著者の意図したテクニックを再現,実践できるよう工夫をしたことです.そして,各章の最後には「XXときかれたらどうする?」というコミュニケーションガイドの頁を設け,エキスパートの先生方が患者さんによく聞かれる疑問と,その返答へのアドバイスを執筆して頂きました.普段の臨床や現場での活動で役立つこと間違いないと思います.
 執筆はケア,研究,教育の第一線で活躍されているエキスパートの先生方にご依頼しました.少々手の込んだ紙面構成で頭を悩ませながらも素晴らしい玉稿を書き上げてくださいました.校正・編集は執筆・編集の経験が豊富で,私が尊敬する中丸宏二先生,平尾利行先生に助言を頂きながら進めてまいりました.学生や新人理学療法士は勿論ですが,指導的な立場にある先生方にも「使える」指導用参考書としてご活用いただけると幸いです.
 最後に,我々に素晴らしい企画を提案して頂き,出版まで導いてくださった高橋様をはじめとする中外医学社の方々にお礼を添えて編集の序とします.

2018年9月 相澤純也

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目 次

1 変形性股関節症(保存療法)…〈相澤純也〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み
   1-2.ROM制限,スティッフネス
   1-3.筋機能異常
   1-4.脚長差
   1-5.アライメント異常
   1-6.立位での安定性・運動性の低下
   1-7.総合的下肢運動機能,生活動作能力の低下
   1-8.身体活動量・運動耐容能の低下,高BMI
  2.理学療法治療
   2-1.ROMエクササイズを含めた徒手療法
   2-2.筋機能トレーニング
   2-3.脚長差の修正・補正
   2-4.姿勢・アライメント修正
   2-5.荷重位での股関節安定性,運動性コントロール
   2-6.生活動作練習,補装具
   2-7.患者教育
   2-8.有酸素運動(水中含む)

2 変形性股関節症(THA)…〈家入 章〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.画像所見によるアライメント変化
   1-2.痛み,ROM制限
   1-3.筋機能異常
   1-4.脚長差
   1-5.姿勢,歩容の異常
   1-6.日常生活動作の異常,危険性
  2.理学療法治療
   2-1.ROMエクササイズ
   2-2.筋機能トレーニング
   2-3.脚長差の補正
   2-4.姿勢,歩容の修正エクササイズ
   2-5.ADL練習,生活指導

3 股関節唇損傷…〈平尾利行〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み
   1-2.ROM制限
   1-3.筋機能異常
   1-4.静的アライメント異常
   1-5.動的アライメント異常
   1-6.生活動作能力の低下
  2.理学療法治療
   2-1.ROMエクササイズを含めた徒手療法
   2-2.筋機能トレーニング
   2-3.アライメント修正エクササイズ
   2-4.協調運動のエクササイズ
   2-5.患者教育

4 大【腿】骨近位部骨折…〈島村亮太〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み
   1-2.大【腿】骨近位部アライメント異常,脚長差
   1-3.関節可動域制限
   1-4.筋力,筋機能の低下
   1-5.姿勢不良
   1-6.下肢荷重時の安定性,バランスの低下
   1-7.基本動作能力,歩行能力の低下
   1-8.生活動作能力の低下
   1-9.生活環境
  2.理学療法治療
   2-1.ROMエクササイズを含めた徒手療法
   2-2.筋力強化・筋機能トレーニング
   2-3.アライメント,脚長差の修正
   2-4.姿勢の修正
   2-5.荷重下での股関節安定性化エクササイズ
   2-6.歩行練習
   2-7.バランスエクササイズおよび転倒予防指導
   2-8.脱臼予防指導

5 大【腿】部の筋損傷(ハムストリングス肉離れ)…〈永野康治〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.炎症症状
   1-2.関節可動域制限
   1-3.筋機能低下
   1-4.スポーツ動作の問題
  2.理学療法治療
   2-1.炎症症状への対応
   2-2.関節可動域改善のためのアプローチ
   2-3.筋機能トレーニング
   2-4.スポーツ動作トレーニング
   2-5.競技復帰の判断

6 変形性膝関節症(保存療法)…〈松村将司〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み
   1-2.アライメント異常
   1-3.ROM異常
   1-4.筋機能異常
   1-5.身体活動量・運動耐用能の低下,高BMI
  2.理学療法治療
   2-1.モビライゼーション
   2-2.ストレッチング
   2-3.筋機能トレーニング
   2-4.姿勢・アライメント修正
   2-5.生活動作練習,補装具,補助具
   2-6.患者教育
   2-7.有酸素運動(水中含む)

7 変形性膝関節症(TKA)…〈田中友也〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.全身状態の悪化
   1-2.術後の痛みと炎症症状
   1-3.関節可動域制限
   1-4.筋機能異常
   1-5.姿勢・アライメントの異常
   1-6.動作中の運動パターンの異常
   1-7.総合的な下肢パフォーマンスと身体活動の低下
   1-8.日常生活動作能力の低下
   1-9.精神機能の問題
  2.理学療法治療
   2-1.早期離床のためのアプローチ
   2-2.術後の痛みの管理
   2-3.関節可動域エクササイズと徒手療法
   2-4.筋機能トレーニング
   2-5.筋インバランスとアライメント異常の修正
   2-6.異常動作へのアプローチ
   2-7.パフォーマンストレーニング
   2-8.日常生活動作の練習
   2-9.患者教育

8 前十字靱帯損傷(再建術,半月板含む)…〈廣幡健二〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.炎症状態と痛みの評価
   1-2.関節腫脹の残存・増悪
   1-3.膝ROM制限,脛骨回旋アライメント不良
   1-4.膝蓋骨アライメント不良・膝蓋大【腿】関節可動性低下
   1-5.内側広筋(VMO)機能不全
   1-6.膝伸展・屈曲筋機能低下
   1-7.歩行パターン異常
   1-8.スクワット・ランジ・ステッピング動作異常
   1-9.ジャンプ着地・カッティング・ストップ動作異常
   1-10.敏捷性低下
   1-11.運動恐怖感の残存
  2.理学療法治療
   2-1.術後早期の患肢管理・姿勢・禁忌動作指導のポイント
   2-2.軟部組織・関節モビライゼーション
   2-3.ROMエクササイズを含めた徒手療法
   2-4.荷重下機能改善エクササイズ
   2-5.ジャンプ・カッティング動作改善エクササイズ
   2-6.視覚情報や外乱刺激に対する反応能力を高めるトレーニング
   2-7.競技特異性を考慮したトレーニング
   2-8.アスリートの心理的側面(運動恐怖感,競技復帰に対する自信低下)に対するアプローチ

9 内側側副靱帯損傷…〈古谷英孝〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.炎症状態と圧痛部位
   1-2.膝関節の不安定性
   1-3.ROM制限
   1-4.筋のインバランス
   1-5.膝関節伸展・屈曲筋力低下
   1-6.パフォーマンス能力低下
   1-7.膝関節外反ストレスに対する姿勢制御能力低下
   1-8.スポーツ競技特異的場面でのパフォーマンス低下
  2.理学療法治療
   2-1.ROMエクササイズ
   2-2.筋のインバランス改善トレーニング
   2-3.筋力トレーニング
   2-4.患部外トレーニング
   2-5.CKCトレーニング
   2-6.片脚ジャンプトレーニング
   2-7.スポーツ競技特異的トレーニング
   2-8.スポーツ復帰基準と手術適応

10 腸脛靱帯炎…〈佐藤正裕〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛みや炎症所見
   1-2.ITBと隣接組織の可動性・柔軟性の低下
   1-3.ランニング動作不良および荷重動作不良
   1-4.膝関節機能異常
   1-5.股関節機能異常
   1-6.足関節・足部機能異常
   1-7.外的因子
  2.理学療法治療
   2-1.痛みや炎症の鎮静化
   2-2.ITBと隣接組織の可動性や柔軟性の改善
   2-3.膝関節機能異常の改善
   2-4.股関節機能異常の改善
   2-5.足関節・足部機能異常の改善
   2-6.段階的な動作トレーニング
   2-7.外的因子の調整

11 膝伸展機構障害(ジャンパー膝)…〈黒川 純〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み(病期分類・腱の修復過程・圧痛)
   1-2.可動域制限・柔軟性低下
   1-3.筋機能不全
   1-4.ダイナミックアライメントの不良
  2.理学療法治療
   2-1.痛み・可動域・柔軟性改善
   2-2.筋機能改善
   2-3.スクワット動作の改善
   2-4.スポーツ復帰へ向けて
   2-5.患者教育とテーピング

12 脛骨内側ストレス症候群(シンスプリント)…〈大見武弘〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み
   1-2.関節可動域の異常
   1-3.筋力・筋機能低下
   1-4.足部機能低下
   1-5.静的アライメント不良
   1-6.動的アライメント不良・運動協調性低下
   1-7.シューズなどの問題
  2.理学療法治療
   2-1.物理療法(超音波療法)
   2-2.関節可動域練習,ストレッチング
   2-3.筋力強化・筋機能改善トレーニング
   2-4.姿勢調整練習
   2-5.動作・運動協調性改善練習
   2-6.患者指導:傷害に対する認識,シューズの検討

13 アキレス腱炎…〈玉置龍也〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み
   1-2.ROM制限,柔軟性低下
   1-3.筋機能異常
   1-4.アライメント異常
   1-5.荷重時の関節安定性の低下
   1-6.荷重時のキネマティクス異常
  2.理学療法治療
   2-1.痛みに対する物理療法
   2-2.アライメント修正のための徒手療法
   2-3.アライメント修正およびROM改善のための運動療法
   2-4.筋機能トレーニング(患部)
   2-5.患部外の筋機能トレーニングを含めた動作練習

14 足関節捻挫…〈小林 匠〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.炎症症状
   1-2.関節機能異常
   1-3.アライメント異常・ROM制限
   1-4.筋機能異常
   1-5.バランス能力低下
   1-6.キネマティクス異常
  2.理学療法治療
   2-1.消炎鎮痛
   2-2.アライメント・ROM改善
   2-3.筋機能トレーニング
   2-4.バランスエクササイズ
   2-5.補装具
   2-6.動作練習

15 足底腱膜炎…〈鈴木陽介〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.痛み
   1-2.ROM制限,足部アライメント異常
   1-3.筋機能障害
   1-4.荷重位足部安定性の低下
   1-5.歩行および運動パフォーマンスの低下
   1-6.高BMI
  2.理学療法治療
   2-1.ストレッチング,徒手療法によるROMの改善
   2-2.筋機能トレーニング
   2-3.靴の指導,足底挿板
   2-4.テーピング
   2-5.有酸素運動

16 痙性尖足(脳性麻痺児,筋解離術)…〈楠本泰士〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.ROM制限・スティッフネス
   1-2.筋機能異常
   1-3.脚長差
   1-4.アライメント異常
   1-5.下肢随意性の低下
   1-6.バランス能力低下
   1-7.歩行能力低下
  2.理学療法治療
   2-1.痛みのコントロール
   2-2.ROMエクササイズ
   2-3.関節モビリティーに対するアプローチ
   2-4.筋出力エクササイズ
   2-5.脚長差への対応
   2-6.装具
   2-7.患者教育・日常生活動作指導

17 関節リウマチ…〈後藤美和 廣瀬 旬〉
 疾患の特徴
  1.理学療法評価
   1-1.疾患活動性
   1-2.痛み
   1-3.関節腫脹
   1-4.ROM制限,関節不安定性,脚長差,アライメント不良
   1-5.筋力および筋機能低下
   1-6.バランス能力低下
   1-7.歩行能力低下
   1-8.ADL能力および身体活動量低下
  2.理学療法治療
   2-1.病期に応じた目標設定
   2-2.リラクセーション,関節包内運動,ストレッチング
   2-3.筋力強化・固有受容覚トレーニング
   2-4.立位バランス練習,歩行練習
   2-5.装具療法
   2-6.有酸素運動・水中運動療法
   2-7.患者教育,ホームエクササイズ指導

索引

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執筆者一覧

相澤純也  東京医科歯科大学医学部附属病院スポーツ医学診療センター理学療法技師長 編著
中丸宏二  寺嶋整形外科医院リハビリテーション科部長 編著
平尾利行  船橋整形外科クリニック理学診療部課長 編著
家入 章  えにわ病院リハビリテーション科主任 
島村亮太  東京都リハビリテーション病院理学療法科 
永野康治  日本女子体育大学スポーツ健康学科准教授 
松村将司  杏林大学保健学部理学療法学科 
田中友也  苑田会人工関節センター病院リハビリテーション科主任 
廣幡健二  東京医科歯科大学医学部附属病院スポーツ医学診療センター 
古谷英孝  苑田第三病院・苑田会東京脊椎脊髄病センター主任 
佐藤正裕  八王子スポーツ整形外科リハビリテーションセンター統括 
黒川 純  船橋整形外科西船クリニック理学診療部部長 
大見武弘  東京医科歯科大学医学部附属病院スポーツ医学診療センター 
玉置龍也  横浜市スポーツ医科学センターリハビリテーション科 
小林 匠  北海道千歳リハビリテーション大学健康科学部リハビリテーション学科教授 
鈴木陽介  JIN整形外科スポーツクリニックリハビリテーション科 
楠本泰士  東京工科大学医療保健学部理学療法学科講師 
後藤美和  東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 
廣瀬 旬  東京大学医学部附属病院整形外科・脊椎外科 

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