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書籍詳細

医療者のための情報発信

医療者のための情報発信

SNS時代に伝えたいことを伝えたい人に届けるヒント

井上 祥 編著

A5判 254頁

定価3,520円(本体3,200円 + 税)

ISBN978-4-498-14812-3

2022年03月発行

在庫あり

SNSの台頭により情報は玉石混交入り乱れ,正しい情報を届けることが困難な時代となった.授受した内容によって時に生死に関わる医療情報の発信においては,誠意ある医療者側の「発信力」が重要となる.本書では勢力的に発信を行っている医療業界のキーパーソンを著者に迎え,各自のノウハウや考え方を語ってもらった.急速かつ多様に変化する時代に,伝えたいことをえたい人に届けるヒントを詰め込んだ,まさに今必要な1冊だ.

はじめに


 現代では多くの人が医療情報をインターネットで検索し,取得するようになりました.2019年1月の日本経済新聞によれば,健康・医療情報をインターネットで入手する人は78%にも及びます.このコロナ禍でますます医療情報はその重要性を増したと考えています.
 私がメディカルノートを梅田裕真と共同創業したのは2014年10月です.インターネット上の医療情報はまさに玉石混淆といっても過言ではない状態でした.
 それから,7年が経ちました.メディカルノートの創業前から情報発信においてご活躍されていた方も多くいらっしゃいますが,特にここ数年は良識ある医療従事者がSNSなどのインターネットでも,リアルでも次々と情報発信に参入してくれるようになったと感じています.
 また,自治体や病院の広報などさまざまな方面で活躍される方も増えてきました.いわゆる臨床医学だけではなくデジタルヘルスや医療産業育成などのアングルで発信をされている方もいます.医療ジャーナリストなど発信サイドによる勉強会やリアル・オンライン問わずイベントを通じた発信もさまざまな試みが行われるようになりました.医師同士の情報連携による医療の質の向上のための取り組みも立ち上がりつつあります.
 本書では上記のように多様なアングルから発信やその基盤作りに携わっている皆様にそれぞれ異なった角度から自身の情報発信について執筆していただきました.
 また,今回は一人ひとりの情報発信者のナラティブやストーリーにもフォーカスをあてた企画にしたいと考えました.発信の具体的な手法やノウハウはもちろんですが,ご自身のバックグラウンドや情報発信をするに至った経緯,課題感や思いについても存分に語っていただきました.発信者の背景にこそさまざまな学びがあるという自身の思いに皆様に存分に応えていただきました.また,アウトプットをする上ではそれを支えるためのさまざまな日常のインプットがあります.膨大な発信をされている方の普段の情報収集方法についても読者の皆様が大いに気になるところなのではないかと考えており,そちらにも言及していただきました.
 医療情報発信者のフェイズやバックグラウンドは多岐にわたります.これから発信を始めようという方,今すでに始めているがよりさまざまな工夫を知りたい方……医療従事者や医療系学生,病院や自治体,製薬企業や医療機器関連会社の広報担当者……本書を手にとってくださった方も,多様なフェイズやバックグラウンドをお持ちの方がいらっしゃると思います.
 そのような皆様にとって,本書が少しでも学び多きものになれば心より幸いです.

2022年1月
井上 祥

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CONTENTS

I 総論 中山健夫

医療者の情報発信 新たな役割と可能性を拓く
    1.情報―「患者の命綱」
    2.インターネットの発展と健康・医療情報の質
    3.信頼性の高い公的Web情報
    4.COVID-19とインフォデミック
    5.ソーシャルメディアの信頼できる健康情報源—米国医学アカデミー(2021)レポート
    6.医療者の新たな役割と可能性—「情報発信者」として

II 情報発信フロントライン

[PERSON 01]Twitterとまじめに付き合う
    パブリックのための医療情報産業学
    市原 真
[PERSON 02]私の医療情報発信
    数えきれない挫折と挑戦
    山本健人
[PERSON 03]医師と患者の間にある“見えない線”を消す仕事
    大塚篤司
[PERSON 04]発信しなけりゃ意味がない
    てんかん診療の特殊性
    中里信和
[PERSON 05]がん患者へ届けるやさしい医療情報
    大須賀 覚
[PERSON 06]一般の方も,医療者も,同じ情報を読むことで
    同じ方向を向けるように
    堀向健太
[PERSON 07]「医師の常識」にとらわれるな! 
    医師には広く社会を健康にする使命がある
    加藤浩晃
【COLUMN 01】「SNS医療のカタチ」の軌跡を振り返る
    山本健人
[PERSON 08 大学人として発信する救急医
    志賀 隆
[PERSON 09]コロナ禍における情報発信
    忽那賢志
[PERSON 10]耳鼻咽喉科医としてのSNSでの医療発信
    その有用性と面白さ
    前田陽平
[PERSON 11]「知ってもらう」から「伝える」へ,グローバルに情報発信する方法
    上田悠理
[PERSON 12]振り返るメディアとのコミュニケーション
    優しさの連鎖を繋げていくために
    後藤礼司
[PERSON 13]患者を全人的に捉え,人生の枠組みの一つとして
    疾患を捉える取り組み
    TRC発信活動
    上條由佳
【COLUMN 02】ストリート・メディカルとは?
    西井正造 武部貴則
[PERSON 14]情報発信は諸刃の剣.社会善にも社会悪にもなりうる
    なかで,いかに善に資する発信をするか
    峰 宗太郎
[PERSON 15]医者の世界に風穴を
    発信する医師団という試み
    中山祐次郎
[PERSON 16]ゲーマー医師の「秋葉原っぽい」情報発信
    鈴木裕介
【COLUMN 03】医療者とメディア,多様な人が学びあう場をつくる
    一般社団法人メディカルジャーナリズム勉強会
    市川 衛
[PERSON 17]「医師と患者をつなぐ」にこめられた想い
    メディカルノートの医療情報発信
    井上 祥
[PERSON 18]医師同士をつなぐオンラインプラットフォーム,
    Antaa
    中山 俊
[PERSON 19]クリエイティブな医療情報発信で
    行動変容を起こすために
    石井洋介
[PERSON 20]「みんパピ!」と「こびナビ」で予防医療への理解を促進する
    木下喬弘
【COLUMN 04】新型コロナウイルスの公共情報タスクフォース
    今枝宗一郎
[PERSON 21]心の安らぐサードプレイスを地域に
    情報を形にするSHIGETAハウスプロジェクト
    内門大丈
[PERSON 22]相手の価値フィルターを意識した
    対話としての情報発信
    佐々木 淳
[PERSON 23 保護者向け医療情報提供プロジェクト
    「教えて!ドクター」
    坂本昌彦
[PERSON 24]医師を目指す中高生を応援する「医学を志す」
    朝倉太郎
    【COLUMN 05】「医学を志す」をこれからも支援していきます
    未来を担う学生さんに医療を知ってもらうということ
    金城瑞樹
[PERSON 25]Twitterと学会活動を通じて
    水野 篤
[PERSON 26]日本循環器学会情報広報部会とTwitterと僕
    これからの医師には必須のツールかも
    岸 拓弥
[PERSON 27]社会を健康に,幸せにする広義の“医療”
    福田芽森
[PERSON 28]病院広報という立場からの発信について
    松本 卓
[PERSON 29 横浜市の医療広報「医療の視点」と
    「医療マンガ大賞」
    大山紘平
【COLUMN 06】「神の手」から「チーム医療」,「病院泊まり込みの美談」から「働き方改革」
    心臓外科領域における地味情報発信の試み
    田端 実

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執筆者一覧

井上 祥 株式会社メディカルノート 代表取締役・共同創業者/ 医師・医学博士 編著
中山健夫 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授 
市原 真 JA北海道厚生連札幌厚生病院 
山本健人 田附興風会医学研究所 北野病院 消化器外科 
大塚篤司 近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授 
中里信和 東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野 教授 
大須賀 覚 アラバマ大学バーミンガム校 助教授 
堀向健太 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科 
加藤浩晃 デジタルハリウッド大学大学院 特任教授/アイリス株式会社 共同創業者・取締役副社長CSO/東京医科歯科大学 臨床准教授/千葉大学 客員准教授 
志賀 隆 国際医療福祉大学救急医学 教授 
忽那賢志 大阪大学大学院医学系研究科・医学部 感染制御学講座 教授 
前田陽平 大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 
上田悠理 株式会社Confie/Healthtech/SUM 統括ディレクター(メドピア,日経新聞共催) 
後藤礼司 愛知医科大学循環器内科 助教 
上條由佳 医療法人社団善仁会 中田駅前泉クリニック 院長/医療法人社団ときわ 理事 
西井正造 横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター 
武部貴則 横浜市立大学/ シンシナティ小児病院 
峰 宗太郎 米国国立研究機関 博士研究員/予防医療普及協会 顧問/こびナビ 副代表/新型コロナワクチン公共情報タスクフォース 代表幹事 
中山祐次郎 発信する医師団 代表 
鈴木裕介 秋葉原内科save クリニック 
市川 衛 一般社団法人 メディカルジャーナリズム勉強会 代表/広島大学医学部 客員准教授 
中山 俊 アンター株式会社 代表取締役,整形外科医 
石井洋介 株式会社omniheal 代表取締役/おうちの診療所 目黒 
木下喬弘 みんパピ!みんなで知ろうHPV プロジェクト 副代表/こびナビ(CoV-Navi)副代表 
今枝宗一郎 衆議院議員・医師.新型コロナワクチン公共情報タスクフォース座長 
内門大丈 メモリーケアクリニック湘南 院長 
佐々木 淳 医療法人社団悠翔会 
坂本昌彦 佐久医療センター 小児科・国際保健医療科 
朝倉太郎 医療法人優雅 かねしろ内科クリニック 副理事長/AVENUE Education 副代表 
金城瑞樹 東林間/ 鶴間 かねしろ内科クリニック 理事長・杏林堂クリニック 院長・横浜市立大学医学部 臨床准教授 
水野 篤 聖路加国際病院 循環器内科 
岸 拓弥 国際医療福祉大学大学院医学研究科循環器内科 教授 
福田芽森 日本循環器学会 情報広報部会委員/日本循環器学会 COVID-19 対策特命チーム委員/京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野/慶應義塾大学医学部循環器内科/アイリス株式会社 臨床開発部 
松本 卓 小倉記念病院 医療連携課 
大山紘平 横浜市医療局医療政策部医療政策課/横浜市立大学データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻/横浜市行動デザインチームYBiT/特定非営利活動法人PolicyGarage 
田端 実 順天堂大学 心臓血管外科主任教授/虎の門病院 循環器センター外科特任部長/一般社団法人ハートアライアンス 代表理事 

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   定価3,520円(本体3,200円 + 税)
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