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書籍詳細

早期食道癌

そのコンセンサスと最前線

早期食道癌

桑野博行 編著

B5判 178頁

定価8,360円(本体7,600円 + 税)

ISBN978-4-498-04348-0

2011年12月発行

在庫なし

診断技術の進歩による早期発見,内視鏡的治療の普及,新たな外科術式の確立等により「治癒しうる癌」となった早期食道癌.その臨床につきエキスパートの最新知見を纏めた.

目 次

I 病態
 1.早期食道癌の病態 〈松本正隆 大脇哲洋 夏越祥次〉
  1.早期食道癌とは
  2.早期食道癌の病態
   a.食道の発癌
   b.早期食道癌の発育,進展
   c.転移,特にリンパ節転移
  3.「早期食道癌」の臨床病理学的位置づけ
 2.早期食道癌の病理診断〈柳澤昭夫〉
  1.上皮内癌の概念
  2.上皮内病変の診断―上皮内癌と異形成―
  3.早期食道癌の病理組織診断―実例から―
   a.上皮内癌の病理組織診断: 癌腫が粘膜上皮内にとどまる病変(T1a-EP or Tis)の病理組織診断
   b.癌腫が粘膜固有層にとどまる病変(T1a-LPM)の病理診断
 4.癌腫が粘膜筋板に達する病変(T1a-MM)の病理診断

II 診断
 1.食道扁平上皮癌の内視鏡診断〈門馬久美子〉
  1.食道表在癌の拾い上げ診断
   a.食道癌の高危険群
   b.拾い上げ診断の現況
   c.ヨード染色による拾い上げ診断
   d.狭帯域内視鏡システムによる拾い上げ診断
   e.拾い上げ診断の目標
  2.食道表在癌の深達度診断
   a.深達度亜分類
   b.深達度診断の目標
   c.内視鏡病型と深達度
   d.病型別深達度診断
 2.食道腺癌の内視鏡診断〈小山恒男〉
  1.Squamo columnar junction(SCJ)とesophago gastric junction(EGJ)
  2.食道胃接合部の内視鏡観察
   a.柵状血管と胃襞上縁
   b.なぜEGJ に2 つの定義が必要か?
  3.Barrett 食道
   a.Barrett 食道の定義
   b.Columnar lined esophagus
   c.Long segment Barrett’s esophagus とshort segment Barrett’s esophagus
   d.Barrett 粘膜の組織型
  4.Barrett 食道癌
   a.Barrett 食道癌の発見
   b.拡大内視鏡によるBarrett 食道癌の診断
   c.Barrett 食道腺癌の側方進展範囲診断
   d.Barrett 食道癌の深達度診断
 3.超音波内視鏡診断〈有馬美和子〉
  1.EUS の機種と目的
  2.EUS による正常食道壁層構造
  3.細径プローブによる表在食道癌の深達度診断
  4.EUS 専用機による3 領域リンパ節の検索
   a.リンパ節転移診断規準
 4.食道造影〈山崎 誠 宮田博志 土岐祐一郎〉
  1.食道の解剖―周辺臓器との解剖学的位置関係
  2.食道造影検査法
   a.前処置
   b.造影手技
  3.食道癌の造影所見
   a.粘膜癌(m 1)
   b.粘膜癌(m 2-3)
   c.粘膜下層癌(sm)
   d.IIc 病変における深達度診断の指標となる所見
  4.食道癌特有の注意点
 5.その他の画像診断〈加藤広行 中島政信 菅原学 佐々木欣郎〉
  1.ガイドラインに基づいた食道癌の診断
  2.食道癌のリンパ節転移頻度
  3.各種画像診断の特徴
   a.PET/CT
   b.CT
   c.MRI

III 治療
 1.内視鏡治療EMR〈島田英雄 幕内博康 小澤壯治 千野修〉
  1.内視鏡的粘膜切除術(EMR)の適応症例
  2.EMR の治療手技
  3.EMR とESD の位置付けと適応選別
  4.EMR の治療成績
  5.EMR における食道穿孔の予防と対策
 2.早期食道癌に対するESD〈井上晴洋 池田晴夫 工藤進英〉
  1.適 応
  2.器 具
  3.ESD による食道粘膜全周切除術
   a.背 景
   b.食道粘膜全周切除の実際
   c.予防的拡張術
   d.成 績
  4.食道ESD の合併症とその予防
   a.出 血
   b.穿 孔
   c.狭 窄
 3.内視鏡的治療PDT〈下山康之 草野元康〉
  1.PDT の歴史と原理
  2.PDT のこれまでの治療成績の報告
  3.具体的な治療方法
  4.PDT が適応となる食道癌
  5.Barrett 粘膜
  6.PDT を行った食道癌症例
 4.手術療法―食道抜去術〈宗田真 宮崎達也 桑野博行〉
  1.手術適応
  2.手術手技
   a.非開胸経食道裂孔的食道切除・再建術
   b.食道抜去術(翻転食道抜去術)
 5.手術療法―食道抜去術を除く開胸手術〈竹内裕也 北川雄光〉
  1.食道表在癌リンパ節転移の特徴
  2.食道表在癌に対する手術療法
   a.頸部食道癌
   b.胸部食道癌
   c.腹部食道癌
 6.手術療法―内視鏡下食道手術 早期食道癌に対する内視鏡下手術
   ―腹臥位による胸腔鏡下食道切除術―〈小澤壯治 小柳和夫〉
  1.特徴と歴史
  2.手術適応
  3.手術の実際
   a.胸部操作
   b.胸腔内手術操作
   c.腹腔内手術操作と頸部手術操作
   d.腹臥位による胸腔鏡下食道切除術の利点と注意点
   e.左側臥位
 7.放射線療法および化学放射線療法〈西村恭昌〉
  1.治療成績
   a.根治的照射
   b.内視鏡的治療との併用
  2.表在癌に対する放射線治療
  3.合併症と経過観察
 8.化学療法〈三梨桂子〉
  1.これまでのCRT の報告
  2.CRT の新しい臨床試験
  3.化学療法の副作用とその対策
 9.内視鏡治療にて残存が疑われる場合〈松原久裕〉
  1.水平切離断端の遺残
  2.垂直切離断端の遺残
 10.Barrett 食道癌に対する治療〈川田研郎 河野辰幸〉
  1.Barrett 食道・Barrett 食道癌の頻度
  2.Barrett 食道癌の初期内視鏡像
  3.表在性Barrett 食道癌の治療方針
  4.症例
 11.食道癌診断治療ガイドラインからみた早期食道癌の診療〈加藤広行 中島政信 角田美也子 佐々木欣郎〉
  1.早期食道癌の定義
  2.食道癌診断・治療ガイドラインの概要
   a.食道癌の診断
   b.食道癌の治療
 12.インフォームド・コンセントと治療方針の決定〈藤也寸志〉
  1.インフォームド・コンセント総論
   a.インフォームド・コンセントの理念と目的
   b.インフォームド・コンセントの具体的なあり方
   c.インフォームド・コンセントの問題点
  2.早期食道癌の治療法の選択とインフォームド・コンセントの実際
   a.T1a-E1a-LPM 食道癌の治療法
   b.T1a-M1b(SM1)食道癌の治療法

索引

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執筆者一覧

桑野博行 群馬大学大学院病態総合外科学(第1 外科)教授 編著
松本正隆 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍制御学・消化器外科学 
大脇哲洋 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科離島へき地医療人育成センター特任教授 
夏越祥次 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍制御学・消化器外科学教授 
柳澤昭夫 京都府立医科大学大学院医学研究科人体病理学教授 
門馬久美子 がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科部長 
小山恒男 佐久総合病院胃腸科部長 
有馬美和子 埼玉県立がんセンター消化器内科副部長 
山崎 誠 大阪大学大学院医学系研究科消化器外科 
宮田博志 大阪大学大学院医学系研究科消化器外科 
土岐祐一郎 大阪大学大学院医学系研究科消化器外科教授 
加藤広行 獨協医科大学第1 外科学教授 
中島政信 獨協医科大学第1 外科学講師 
菅原 学 獨協医科大学第1 外科学 
佐々木欣郎 獨協医科大学第1 外科学准教授 
島田英雄 東海大学医学部付属大磯病院外科教授 
幕内博康 東海大学医学部医学科特任教授 
小澤壯治 東海大学医学部消化器外科教授 
千野 修 東海大学医学部消化器外科准教授 
井上晴洋 昭和大学横浜市北部病院消化器センター教授 
池田晴夫 昭和大学横浜市北部病院消化器センター 
工藤進英 昭和大学横浜市北部病院消化器センター教授 
下山康之 群馬大学大学院病態制御内科学(第1 内科) 
草野元康 群馬大学医学部附属病院光学医療診療部准教授 
宗田 真 群馬大学大学院病態総合外科学(第1 外科) 
宮崎達也 群馬大学大学院病態総合外科学(第1 外科) 
竹内裕也 慶應義塾大学医学部外科講師 
北川雄光 慶應義塾大学医学部外科教授 
小柳和夫 川崎市立川崎病院外科担当部長 
西村恭昌 近畿大学医学部放射線腫瘍学教授 
三梨桂子 国立がん研究センター東病院消化管腫瘍科 
松原久裕 千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学教授 
川田研郎 東京医科歯科大学大学院食道・一般外科学 
河野辰幸 東京医科歯科大学大学院食道・一般外科教授 
角田美也子 獨協医科大学第1 外科学 
藤也寸志 国立病院機構九州がんセンター統括診療部長 

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早期食道癌
   定価8,360円(本体7,600円 + 税)
   2012年08月発行
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早期食道癌
   定価8,360円(本体7,600円 + 税)
   2013年12月発行
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