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書籍詳細

がんの在宅医療

がんの在宅医療

坪井栄孝 監

A5判 398頁

定価6,600円(本体6,000円 + 税)

ISBN978-4-498-02234-8

2002年12月発行

在庫なし

がん診療に取り組む医師,メディカルスタッフのためにがんの在宅医療の現況と実際を開設した新しいハンドブック.
がんの在宅医療の基本的な考え方とシステム,在宅ホスピスケアや地域のネットワークなどの総論から,精神的支援,症状緩和の方法,栄養・水電解質のポイント,さらには臓器別のがん患者の在宅医療の実際までをわかりやすく解説した.

推薦の序
 今般,日本医師会の坪井栄孝会長の監修,日本医師会総合政策研究機構の田城孝雄先生の編集で,本著「がんの在宅医療」が出版されることになった.これは2001年に刊行された「在宅医療ハンドブック」の姉妹篇として,がんの診療に携わる医師,看護師,PT,OT,介護福祉士,ケース・マネージャー,さらにまた在宅ケアのティームの一員となるヘルパーなど,がんの在宅医療に携わるすべてのワーカーに在宅医療の精神と機能と臨床とを深くかつ広く修得させるテキストとして編集されたものである.
 今まで保健医療を中心として日本の慢性疾患の医療は,病院や有床診療所を中心として考えられ,その在院期間の延長は,患者が長期家庭から離れるという不自然な環境のもとではQOLが高められず,またそれは医療費の高騰の原因ともなってきた.慢性疾患の中のがんをもつ患者に至っては,特に人生の最後が病院で終わりQOLが貧しい状況で療養が続けられたわけである.
 最近では,がん患者はホスピスや病院の緩和ケアで療養する数が増したが,在宅の環境をよくし,医療従事者のティームを編成すれば,がんの在宅医療により,患者のQOLは高められ,人生の終わりが在宅でも苦しみなく過ごされ,また家族の手によるケアとともに種々のケア提供者が参与可能になるのである.
 そのように,患者のQOLを中心とした在宅医療のあり方や地域ネットワークの機構,在宅での看護と介護のケア,そして緩和ケアを社会的並びに精神的支援の下に,更には死の受容が円滑に行われるための総論的並びに各論的な知識と技術が,本書には多数の専門家により要領よく掲載されている.
本著が,がんの在宅医療のティームの一人一人に最新であり必須の医療・看護・介護上の情報を与えることを信じ,これが広く読まれることを奨める次第である.
2002年11月
聖路加国際病院名誉院長 日野原重明

監修者の序
 昨年出版した「在宅医療ハンドブック」は,幸いにして評判が良い.このなかで,「がん」に関する部分をまとめた「がんの在宅医療」を刊行することになった.
 在宅医療は,比較的症状が安定し,長期にわたる療養を必要としている患者が,長年親しんできたわが家で療養をしたいと望む場合,QOLを重視する今日の社会の中で,当然の要請であると思われる.
もちろん,患者の誰もが在宅医療が可能になるわけではない.まして,がんの在宅医療ともなると,その対応には他の慢性疾患以上にきめ細かな配慮が必要となることは言うまでもない.さらに,がんの在宅医療は,患者の原発臓器によっても,その疾病ステージによっても異なる.それゆえ,病院よりも在宅のほうがという選択には必ずしもならない現実がある.
 また一方,在宅医療を経済効率から考え,医療費を削減しようとする立場からの「在宅医療推進」の動きには十分に注意を払わなければならない.
 在宅医療は,化学療法の著しい進歩と在宅酸素療法などの適用などによって,以前に比較して環境面でも大いに充実してきている.とはいえ,医師・看護師など多くの医療スタッフが常駐し,診断装置やさまざまな医療機器が備わっている病院で療養生活を送るのとは明らかに異なり,医療提供の形に独特の配慮が必要になることは否めない.
 本書は,がん患者が,長年馴染んだ地域社会で,家族に囲まれながらできるだけ有意義な人生を送ることができることを第一に考え,編まれた.がんの治療研究においては,実績のある国立がんセンターのスタッフをはじめ,全国各地でがんという病気と闘っている方々に,人間性の尊重を基本に据えて執筆いただいた.がんの在宅医療に取り組んでいる多くの医療関係者に読んでいただければ,監修者としては望外の喜びである.
2002年11月
日本医師会 会長 坪井栄孝

編者の序
 昨年刊行した「在宅医療ハンドブック」は,幸いにしてとても好評である.疾患別在宅医療の中より,「がんの在宅医療」を続編として,刊行することとなった.
 医学の進歩により,がんの診断と治療は大きく進み,がんはもはや不治の病ではなくなった.しかし,手術不能のがんは,今でも多い.化学療法や放射線治療の進歩により,完治しないまでも生命予後が伸び,在宅で療養する人達が増加している.21世紀の在宅医療では,脳血管障害後遺症,整形外科疾患と共に,がんの在宅医療が大きなテーマとなる.
 がんの在宅医療には,全人的アプローチが必要である.
 リハビリメイクのかづきれいこ氏や,NPO「キャンナスの会」で,ボランティアナース活動を行っている菅原由美氏をはじめ,幅広い著者陣に執筆していただいた.
 編集の方針として,同じテーマで複数の著者に書いていただいている.しかも事前の調整はない.これは,出来るだけ幅広い考えを呈示していただくためである.記述で,重なる部分は,普遍性の高いものである.
 がんの在宅医療に硬直したステレオタイプはなく,主治医は,一例一例,患者・家族・チーム医療の仲間と共に,皆の意見を聞きながら,その場に合った方針を立てていかなければならない.これは決して楽なことではない.全国のがんの在宅医療の先達の考えが,がん患者の在宅医療を行う医療者,また在宅医療に送り出す病院の医療者が方針を立てる際の大きな助けになることを祈っている.
 柳田邦夫氏の「ガン回廊の朝」に,日本能率協会常務理事(当時)であった新居崎邦宜氏が,胃癌と診断されてから世を去るまでの数カ月の間に,「作業の原価比較」の翻訳と,「経営学出門」という新書を,書き上げた姿が記述されている.「ガン回廊の朝」からの引用であるが,「経営学の専門家新居崎邦宜にしても,東大医学部教授細川宏にしても,まさに最後の一日一日を,精一杯たいせつに生き抜いた人々であった.」とある.がんを持つ全ての人々が,一日一日を,精一杯大切に生きていただくために,患者・家族を支える立場の医療者の参考になることを祈っている.
 最後に,この本を,私の出身研究室の東京大学医学部附属病院第1内科第8研究室の創設者であり,監修者の坪井栄孝日本医師会会長と一緒に「ガン回廊の朝」に登場しており,創生期の国立がんセンターの胃カメラチームのリーダーとして,早期胃癌の診断に取り組まれた崎田隆夫先生に捧げます.

2002年11月
田城孝雄

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目 次

I.序 説
1.東京大学附属病院退院支援におけるがん患者の分析  〈田城孝雄〉
 1.東京大学附属病院医療社会福祉部
 2.東京大学附属病院医療社会福祉部退院支援事例の分析
 3.退院後の療養場所
2.在宅医療専門クリニックで扱ったがん患者の特徴
  〈田城孝雄,木戸 豊,中村哲生,小峰 勉〉
 1.結 果
 2.考 察
3.がんの在宅医療−序論  〈田城孝雄〉
 1.がんの在宅医療は幅広く,奥深い
 2.21世紀はがんの在宅医療の時代
 3.狭義の在宅ホスピスケア
 4.広義のホスピスケア
 5.施設ホスピスケアと在宅ホスピスケア
 6.人は何のために生きるか
 7.勇者の医療
 8.黄金律はあるか
 9.告知について
 10.肌のぬくもり・スキンシップ―サイエンスとアート

II.総 説
1.地域中核病院におけるがんの在宅医療の変遷  〈蘆野吉和〉
 1.すべては偶然から始まった
 2.自宅での看取り
 3.「がん告知」
 4.在宅ホスピスケア
 5.訪問看護室
2.在宅ターミナルケア  〈鈴木 央〉
 1.在宅ターミナルケアとは?
 2.「在宅」であるということ
 3.在宅ターミナルケアの実際
 4.在宅ターミナルケアをスタートさせるとき
 5.在宅ターミナルケア施行中の症状緩和
 6.臨死期における在宅ターミナルケア
 7.死を迎えた後
3.在宅ホスピスケア  〈中野一司〉
 1.当クリニックでの末期がん患者の在宅死の現状
 2.在宅ホスピスケアにおけるがん告知の重要性
 3.死の準備教育の重要性(家族の錯覚)
 4.チーム医療としての在宅医療
 5.チーム医療の問題点−ある症例を通して
 6.最後に−良質な地域医療ネットワークシステムの構築を目指して
4.ホスピスの現在・過去・未来  〈和田忠志〉
 1.ターミナルケアと緩和ケアとホスピスケア
 2.近代ホスピス
 3.近代的在宅医療の出現と在宅ホスピス
 4.プライマリケア医療と在宅ホスピスケア
 5.ホスピスケアの諸性質と在宅医療
 6.福祉のターミナルケア
 7.看取りのケアをめぐる価値観について
5.地域ネットワークの構築  〈大松重宏,小菅智男,垣添忠生〉
 1.通院治療と地域ネットワーク
 2.緩和ケアホスピスと地域ネットワーク
 3.行政の要因と地域ネットワーク
 4.国立がんセンター中央病院における試み
6.がんの在宅医療に向けて病棟で行うこと  〈清水千世〉
 1.在宅医療の導入にあたって
 2.生活の継続をデザインする
 3.医療の継続をデザインする
7.街は開かれたホスピスである 在宅医療に向けて−病院への要望−
            〈堂園晴彦,吉見太助,吉田恵子,堂園文子〉
 1.日本のがん死亡者の特徴
 2.緩和ケア病棟承認施設での在宅死亡
 3.コンビネーション緩和ケアシステム
 4.当院のがん死亡者数の変化
 5.当院の死亡者の特徴
 6.初診から死亡までの期間
 7.考察−病院への要望
8.在宅がん患者の看護(1)  〈清水千世〉
 1.療養経過の流れと基本的対応
 2.がん終末期の在宅療養を支える看護師として
9.在宅がん患者の看護(2)  〈池田洋子〉
 1.在宅までの準備
 2.看護の実際
 3.日常のケア
 4.家族へのケア
10.在宅がん患者の介護
 1.訪問ボランティアナースの会「キャンナス」と有)ナースケアー〈菅原由美〉
 2.介護と看護  〈菅原由美〉
 3.末期がん:ヘルパーにできること  〈菅原由美〉
 4.ヘルパーが医療職に望むこと  〈菅原由美〉
 5.ボランティアナースが行く  〈菅原由美〉
 6.キャンナスで活動をして  〈高橋明子〉
 7.「看護師とヘルパー」,「看護と介護」について〈菅原由美〉
11.がん患者のリハビリメイク  〈かづきれいこ〉
 1.頭頸部・皮膚がんのリハビリメイク
 2.緩和ケア・ホスピスケアにおけるリハビリメイク
 3.死周期におけるリハビリメイク
12.在宅ホスピスケアへの電子カルテの有用性〈堀 夏樹,小西敏郎〉
 1.当院電子カルテの概要と緩和ケア病棟での利用
 2.当PCUにおける在宅移行への原則
 3.苦痛緩和への電子カルテの適用
 4.真実を伝えるための電子カルテの利用
 5.在宅を目標とした電子カルテの将来

III.精神的支援
1.総論(在宅患者の精神的支援)  〈和田忠志〉
 1.がんの在宅医療を始めるにあたって
 2.在宅医療で患者を支えていくに際して
 3.家族への対応
 4.独居がん患者への精神的支援
 5.最期のときへの家族対応
2.コミュニケーション技術とインフォームドコンセント〈志真泰夫〉
 1.コミュニケーション技術の実際
 2.インフォームドコンセントの実際
3.死の受容  〈柏木哲夫〉
 1.「死の受容」とは
 2.患者は,死の直前どのように死を受け止めていたか
 3.患者の死亡時の態度
 4.家族からみた「死の受容」と医療者からみた「死の受容」
 5.「受容の死」と「闘いの死」
4.家族のケア  〈二ノ坂保喜〉
 1.家族の苦悩について
 2.患者の心理と家族の心理
 3.ケアし,ケアされる家族
 4.家族へのケア
 5.今後の課題
5.家族志向型ケア  〈葛西龍樹〉
 1.家族志向型ケアとは
 2.「DR. FAMILYのアプローチ」:家族の問題を捉える方法
 3.ファミリーライフサイクル
 4.家族図

IV.症状の緩和
1.がんの在宅医療における疼痛緩和(1)〈高橋秀則〉
 1.痛みの診察と診断
 2.疼痛管理の指針
 3.疼痛管理の実際
2.がんの在宅医療における疼痛緩和(2)  〈下山直人,下山恵美〉
 1.在宅での鎮痛法
3.呼吸困難・咳嗽・吃逆(しゃっくり)  〈斎藤龍生〉
 1.呼吸困難
 2.咳 嗽
 3.吃逆(しゃっくり)
4.全身倦怠感  〈小x盗^規子〉
 1.定義・頻度等
 2.原 因
 3.倦怠感の評価
 4.マネージメント
 5.それぞれへの対応
5.不安・抑うつ  〈明智龍男〉
 1.がん患者に頻度の高い精神疾患
 2.適応障害
 3.うつ病
 4.せん妄
6.スピリチュアルペイン  〈柏木哲夫〉
 1.スピリチュアルペインと緩和ケア
 2.スピリチュアルという用語の定義
 3.スピリチュアルペインとは
 4.スピリチュアルディストレス
 5.霊的苦痛の評価
7.がんの在宅医療における症状緩和としての化学療法の意義  〈高橋慶一〉
 1.在宅がん化学療法の前提条件
 2.在宅化学療法の実施方法
 3.本症例から学ぶこと
 4.精神的な支援としての在宅化学療法の意義
8.がん患者への在宅酸素療法  〈村田 朗,工藤翔二〉
 1.在宅酸素療法の現状
 2.目 的
 3.期待される効果
 4.適応疾患
 5.適応基準
 6.治療法
9.在宅がん患者への口腔ケア  〈五島朋幸〉
 1.在宅がん患者と歯科
 2.在宅がん患者に対する歯科的ケア
 3.歯科治療
 4.口腔ケア

V.栄養法,水・電解質管理,在宅化学療法
1.在宅がん患者の栄養法,栄養管理の注意点(1)〈瀬戸泰之〉
 1.栄養療法の目的
 2.栄養法
 3.経口摂取
 4.経腸栄養
 5.静脈栄養
2.在宅がん患者の栄養法,栄養管理の注意点(2)〈城谷典保〉
 1.進行がん,末期がんにおける栄養管理の是非について
 2.栄養障害の種類を理解する
 3.栄養スクリーニングと栄養アセスメントの必要性
 4.在宅中心静脈栄養法(HPN)における留意点
3.在宅がん患者の栄養法,栄養管理の注意点(3)  〈朴 成和〉
 1.在宅栄養管理の対象
 2.抗がん治療戦略における栄養管理の位置づけ
 3.患者の理解と同意
 4.患者背景
 5.病態の把握と栄養管理方法の選択
 6.支持療法
 7.患者指導
 8.在宅医療支援
4.在宅がん患者の水・電解質管理の注意点(1)〈小林直之,東原正明〉
 1.症状と水・電解質異常
 2.脱水症とNa代謝異常
 3.ADH分泌異常症候群(SIADH)
 4.NaおよびK異常の臨床症状および原因,管理
 5.高Ca血症
 6.薬 剤
5.在宅がん患者の水・電解質管理の注意点(2)〈有賀悦子〉
 1.基本的な輸液の考え方
 2.在宅がん患者の輸液の考え方
6.在宅化学療法とは  〈安野正道〉
 1.はじめに:在宅化学療法とは
 2.在宅化学療法の実際
7.在宅化学療法後の感染予防  〈須永真司〉
 1.病原体の感染ルート
 2.白血球数と易感染性
 3.感染予防対策
 4.発熱時の対応
VI.各論 臓器別
1.脳腫瘍の在宅医療  〈鈴木一郎〉
 1.悪性脳腫瘍
 2.脳腫瘍患者の主な症状とその対処
 3.悪性脳腫瘍患者に対するインフォームドコンセント
2.頭頸部がんの在宅医療  〈丹生健一〉
 1.頭頸部がん術後のケア
 2.頭頸部がん終末期の看護
3.肺がんの在宅医療  〈小林国彦,工藤翔二〉
 1.非小細胞肺がんと小細胞肺がん
 2.積極的治療期
 3.緩和療養期
4.消化管がんの在宅医療  〈瀬戸泰之〉
 1.消化管がんの特徴
 2.在宅がん治療
 3.終末期における症状
5.肝胆膵がんの在宅医療  〈針原 康,小西敏郎〉
 1.肝がん
 2.膵がん
 3.胆yNがん
 4.胆管がん
6.婦人科がんの在宅医療  〈陳 瑞東〉
 1.在宅化学療法の対象
 2.インフォームドコンセント
 3.使用薬剤
 4.治療法の実際
 5.治療中の症状と有用性の評価
 6.医師,スタッフの役割分担
7.乳がんの在宅医療  〈針原 康,小西敏郎〉
 1.乳房の構造と乳がんの進展様式
 2.乳がん治療における最近の考え方
 3.術後の日常生活上の注意点
 4.補助化学療法時のケア
 5.乳がん手術後フォローアップのガイドライン
 6.乳がん再発時の治療法の選択
 7.乳がん再発時のサポーティブケア
 8.乳がん末期状態のケア
8.泌尿器科がんの在宅医療  〈松岡直樹,垣添忠生〉
 1.排尿および腎機能の管理
 2.膀胱がん
 3.腎がん
 4.前立腺がん
9.血液疾患の在宅医療  〈黒坂了正,東原正明〉
 1.在宅医療にいたる経緯
 2.在宅医療の実際
10.小児がんの在宅医療(1)  〈細谷亮太〉
 1.ターミナルケアを行う場所としての自宅
 2.在宅のターミナルケア
11.小児がんの在宅医療(2)  〈前田浩利〉
 1.小児在宅医療全般の現状
 2.症例を通して
 3.小児在宅医療の直面する問題
12.放射線照射後患者の在宅医療  〈萬 篤憲〉
 1.どんな患者が放射線治療を受けているのか?
 2.在宅医療関係者が知っておかなければならない放射線治療の合併症と看護
 3.在宅医療中のがん患者に対する緊急放射線治療の適応

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