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書籍詳細

Annual Review 血液 2002

Annual Review 血液 2002

高久史麿 他編

B5判 248頁

定価9,460円(本体8,600円 + 税)

ISBN978-4-498-12506-3

2002年01月発行

在庫なし

◆本書は膨大な量の情報の中から,特に注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献をふまえて最新の進歩を展望している.
◆文献抄録ではなく,その内容,評価が理解できる.
◆どのような重要な業績,文献があったかを確実にフォローできる.
◆主要文献を網羅しているので,reference sourceとしても極めて便利である.



 Annual Review血液学も16年目を迎え,2002年版としてAnnual Review 2002を出版する事になった.
 1999年版から新しい編集陣によるAnnual Review血液学の刊行がおこなわれるようになった.編集委員の方々の御尽力によって,2002年版でも血液学のAnnual Reviewにふさわしい新しい興味あるテーマが数多くとりあげられ,その内容を研究や臨床の第一線にある専門の方々に解説していただく事ができた.2002年版でも従来の版と同様に新しい方々が執筆に加わっていただいた.またテーマとしても造血幹細胞の不死化とNotch遺伝子,マストセルの分化調節,樹状細胞の分化,のような基礎的な問題から,臍帯血移植,発作性夜間血色素尿症の日米比較,DNAチップによる悪性リンパ腫の解析,ヒストンアセチル化阻害薬,ピロリ菌感染症と特発性血小板減少症など,臨床と関係の深い問題まで幅広いテーマが数多く紹介されている.Annual Review血液学はまさしくわが国に最新の血液学の情報を提供する最有力な手段であるといえよう.
 わが国には従来Annual ReviewのようなReview誌がなかった.その意味でこのシリーズが始まった事は画期的なことであり,そのためもあって創刊以来好評で毎年多くの方々に読んでいただいてきた.おかげさまで本年も従来と同じように,よいタイミングで2002年版を出版する事ができた.2002年版の完成に御協力下さった各執筆者の先生方にこの場をかりて心から御礼申し上げたい.
 本年版の内容も例年の版と同様,血液学の新しい進展を紹介する充実した内容のものとなっており,読者の方々からの御期待に充分答え得たと信じている.監修者として,いままでの版と同様にこの2002年版が血液学に興味をもつ多くの方々に愛読していただける事を強く期待している.Annual Review血液学が世界の血液学の流れを示すReview誌となる事を期待して中外医学社からの刊行に協力させていただくようになってから16年もたった.あらためて今までの編集委員の方々,執筆者の方々に感謝の言葉を捧げる次第である.

2001年12月
高久史麿

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目 次

I.幹細胞
 1.造血幹細胞の可塑性と再生医療への応用  <下村泰三 須田年生>
 2.NOD/SCID/γc-/-マウスを用いたヒト造血幹細胞の解析  <平松英文 中畑龍俊>
 3.加齢による造血幹細胞の変化  <須藤和寛 中内啓光>
 4.Notch遺伝子と造血幹細胞の増幅  <千葉 滋>
 5.臍帯血移植の現状と展望  <加藤剛二>

II.赤血球系
 1.Fanconi貧血の新しい分類と病態  <大月哲也 小澤敬也>
 2.発作性夜間ヘモグロビン尿症の日米比較  <西村純一 金倉 譲>
 3.再生不良性貧血におけるテロメア  <中条達也 中尾眞二>
 4.X染色体連鎖型鉄芽球性貧血モデルおよび鉄代謝異常関連遺伝子改変動物の
 5.骨髄非破壊的幹細胞移植による難治性貧血の治療  <新谷泰成 峯石 真>

III.白血球系
 1.mi転写因子(MITF)によるマスト細胞の分化調節  <北村幸彦 実宝智子 森井英一>
 2.新WHO分類の意義--特に造血組織の腫瘍の分類--新WHO分類の用い方  <朝長万左男>
 3.ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤による白血病治療  <唐渡雅行>
 4.骨髄異形成症候群の重症度分類と治療指針  <大屋敷一馬>
 5.骨髄線維症の病態と治療  <岡村 孝 仁保喜之>

IV.リンパ系
 1.樹状細胞の発生,分化,機能  <門脇則光>
 2.DNAチップによる悪性リンパ腫の解析  <間野博行>
 3.マントル細胞リンパ腫の治療  <飛内賢正>
 4.先天性免疫不全症に対する骨髄非破壊的造血幹細胞移植  <加藤俊一>
 5.先天性免疫不全症の遺伝子治療  <石井直人>

V.血小板
 1.トロンボポエチンとトロンボポエチンレセプターの異常症  <宮川義隆 池田康夫>
 2.May-Hegglin anomalyにおけるMYH9遺伝子異常--白血球封入体を伴う
  巨大血小板性血小板減少症  <国島伸治 齋藤英彦>
 3.特発性血小板減少性紫斑病に対するHelicobacter pylori(H.pylori)除菌療法 <寺村正尚>
 4.ヘパリン起因性血小板減少症  <矢冨 裕>
 5.後天性von Willebrand病--病態生理と治療--  <高橋芳右>
 6.溶血性尿毒症症候群の発症と抗菌剤  <木谷照夫>

VI.凝固・線溶系
 1.血管内皮プロテインCレセプタと血栓症  <黒澤晋一郎>
 2.凝固制御因子のノックアウトマウス  <石黒和博 小嶋哲人>
 3.血友病の遺伝子治療  <三室 淳>
 4.血友病のインヒビター--最近の進歩  <新井盛夫>
 5.凝固因子過剰と血栓症--静脈血栓症の危険因子としての血中凝固因子量 <宮田敏行>
 6.組織因子と敗血症  <朝倉英策 御舘靖雄 水谷朋恵>

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