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書籍詳細

Annual Review 神経 2008

Annual Review 神経 2008

柳澤信夫 他編

B5判 384頁

定価10,560円(本体9,600円 + 税)

ISBN978-4-498-12838-5

2008年01月発行

在庫なし

注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献を踏まえて最新の進歩を展望する.定評ある年刊書の最新版.

[目次]
I.Basic Neuroscience

1.痛みと痒みの脳内機構
〈望月秀紀 乾 幸二 柿木隆介〉
  痛みと痒みの求心性経路(C線維-脊髄視床路-視床)
  痛みと痒みの認知機構  脳を標的にした痛みや痒みの抑制

2.ラジカルスカベンジャーと神経疾患
-Free radical scavengers and neurological diseases
〈阿部康二〉
  フリーラジカルと脳神経疾患  脳梗塞におけるフリーラジカル障害
  脳梗塞に対するラジカルスカベンジャー治療
  ALSにおけるフリーラジカル障害  ALSに対するラジカルスカベンジャー治療

3.Dysferlinと細胞膜修復機能
〈藤田恵理子 桃井 隆〉
  筋ジストロフィーとdysferlin  Dysferlinの分子構造
  Dysferlinと膜修復機能  Dysferlinと複合体を形成する分子

4.アストロサイトと脳循環調節
〈高橋愼一〉
  脳循環調節における脳表軟膜動脈と脳実質内細動脈の役割
  アストロサイトと脳実質内細動脈,毛細血管
  Functional hyperemiaかflow-metabolism couplingか
  アストロサイトのgroup I代謝型グルタミン酸受容体
  Epoxyeicosatrienoic acids(EETs)
  アストロサイトによる脳細動脈収縮作用  K+  Ca2+ wave
  COX-1,COX-2,NO,ATP,adenosine
  脳実質内血管からの脳表軟膜動脈へ逆行性シグナル

II.検査法
1.Alzheimer病の分子イメージング
〈篠遠 仁〉
  アミロイドイメージング  [18F]FDDNP PET  [11C]PIB
  その他のアミロイドイメージング剤  MRIによるアミロイドイメージング
  神経伝達物質系

2.イオマゼニルSPECTの神経疾患における有用性
〈米倉義晴〉
  神経伝達機能の画像化  イオマゼニルSPECT  てんかんへの応用
  脳血管障害への応用  その他の疾患への応用

III.診断基準
1.薬物乱用頭痛
〈竹島多賀夫 佐久間研司 中島健二〉
  歴史と疫学  MOHの臨床的特徴と経過  分類と診断基準
  MOHのメカニズム: 臨床的観察と研究成果  治療と予防

2.Restless legs syndromeの診断基準
〈平田幸一 西林百佳 宮本智之〉
  疫学的背景  RLSの臨床  診断基準

IV.治療法
1.機能回復に対するリハビリテーションの新しい流れ
〈藤原俊之 木村彰男〉
  上肢機能障害へのアプローチ  歩行障害へのアプローチ

2.認知症の非薬物療法
〈遠藤英俊 鳥羽研二〉
  認知症短期集中リハビリテーションについて
  認知リハビリテーションについて  認知症の生活療法

3.Recombinant活性化第VII因子による脳出血治療
〈野村貞宏 鈴木倫保〉
  後天性第VIII因子インヒビター  後天性第VIII因子インヒビターの治療
  rFVIIa投与の実際  脳出血例におけるrFVIIaの臨床試験

4.グリオーマにおけるテモゾロミド療法
〈西川 亮〉
  膠芽腫以外のグリオーマにおけるテモゾロミド  ニトロソウレアとの併用
  新しい投与スケジュール  二次癌

5.硬膜形成術の現況
〈小林士郎〉
  ゴアテックス(R)人工硬膜による硬膜形成術  ネオベール(R)を用いた硬膜形成術

V.感染症
1.細菌性髄膜炎の治療ガイドライン
〈亀井 聡〉
  頻度と転帰  主要起炎菌と耐性菌の頻度  抗菌薬の選択と投与方法
  急性期の副腎皮質ステロイド薬の併用

2.Gerstmann-Straussler-Scheinker syndrome
〈荒田 仁 高嶋 博 有村公良〉
  遺伝子異常と頻度  発症機序
  GSS(Gerstmann-Straussler-Scheinker)の遺伝子異常と臨床的特徴

VI.脳血管障害
1.高感度C-反応性蛋白と動脈硬化
〈高橋若生〉
  高感度CRP high-sensitivity CRP(hsCRP)  CRPと動脈硬化性病変の関係
  心脳血管イベントの予知因子  動脈硬化におけるCRPの役割
  CRPを標的とした治療

2.高血圧性脳症の画像診断
〈藤原広和 百島祐貴〉
  高血圧性脳症とPRES  PRESの基礎疾患  PRESの画像所見 病変の分布
  PRESの病態生理  鑑別疾患  画像所見からみたPRESの問題点

3.Stenting・Angioplastyとその功罪
〈朝倉文夫 滝 和郎〉
  歴史  エビデンス  現状

VII.脳腫瘍
1.Gliomatosis cerebriの病態
〈中里洋一〉
  GCの定義と概念  GCの画像診断  GCの治療
  GCの遺伝子解析からみた腫瘍発生  GCの病理学  GCの臨床病理と予後

2.脊索腫の治療
〈河瀬 斌〉
  手術治療  手術・放射線組み合わせ治療

3.脳の放射線壊死
〈藤巻高光〉
  脳の放射線壊死  放射線による脳障害
  脳腫瘍治療に有効な照射線量と脳障害  画像検査  病理  治療

VIII.外傷
1.高齢者の頭部外傷について
〈井上雅人 木村昭夫 原 徹男〉
  中等症/重症頭部外傷  軽症頭部外傷  慢性硬膜下血腫
  受傷以前から使用している薬剤の影響

2.頭部外傷とS100蛋白
〈島 克司〉
  S100Bの概要  神経損傷マーカーとしてのS100B蛋白
  頭部外傷の重症度・予後予測とS100B  脳損傷マーカーとしての問題点

IX.変性疾患
1.Dystoniaの分類と病型
〈長谷川一子〉
  ジストニアの定義  ジストニアの分類  ジストニアの診断指針
  一次性ジストニア  二次性ジストニア  ジストニアの疫学

2.遺伝性痙性対麻痺
〈瀧山嘉久〉
  SPG3A(OMIM: #182600)  SPG4(OMIM: #182601)
  SPG11(OMIM: #604360)  ARSACS(OMIM: #270550) JASPAC

3.筋萎縮性側索硬化症のAMPA受容体仮説
〈日出山拓人 郭  伸〉
  興奮性神経細胞死とは?  神経細胞死とAMPA受容体
  AMPA受容体サブユニット発現とALSの運動ニューロン死  ALSの治療に向けて

X.中毒・代謝疾患
1.Paraneoplastic limbic encephalitis
〈葛原茂樹〉
  抗電位依存性カリウムチャンネル抗体関連辺縁系脳炎 voltage-gated potassium
  channel(VGKC)antibody-associated limbic encephalitis
  若年女性に好発する非ヘルペス性脳炎(AJFNHE)と抗N-methyl-D-aspartate
  receptor(NMDAR)抗体関連脳炎
  抗MNDA glutamate receptor(GluR)ε2抗体と辺縁系脳炎
  抗体の性質と治療反応性

2.アルコール脳症の画像診断
〈大場 洋〉
  Wernicke脳症  浸透圧性脳症 osmotic myelinolysis(橋中心性髄鞘崩壊症
  central pontine myelinolysis: CPM,extrapontine myelinolysis: EPM)
  Marchiafava-Bignami病  肝脳変性症hepatocerebral degeneration,肝性
  脳症 hepatic encephalopathyメタノール中毒 methanol poisoning

XI.脱髄・免疫性疾患
1.変わりつつある疾患の概念
-視神経脊髄型多発性硬化症(OSMS)と視神経脊髄炎(NMO)-
〈糸山泰人〉
  多発性硬化症とは?  視神経脊髄炎(NMO)と視神経脊髄型多発性硬化症
  (OSMS)  NMO/OSMSの臨床および検査学的特徴
  NMO-IgGとその標的抗原アクアポリン4の発見
  抗アクアポリン4抗体とNMOの病態における関与
  NMO病巣にてAQP4が欠失している

2.HTLV-I associated myelopathyの病態と臨床的多様性
〈梅原藤雄〉
  HTLV-I基礎研究の進歩  HAMの免疫病態  調節性T細胞の異常
  HTLV-I感染と寄生虫感染  HAMのバイオマーカー  HAMの臨床的多様性
  HAMの治療

XII.末梢神経疾患
1.末梢神経疾患における軸索興奮性測定
〈桑原 聡〉
  軸索興奮性測定とは  軸索興奮性測定によってわかること
  糖尿病における軸索Na電流の変化  軸索再生におけるNa電流の増大

2.C型肝炎ウイルスと末梢神経障害
〈清水 潤〉
  HCVに伴う肝外合併症について  クリオグロブリン血症との関連
  HCVに伴う末梢神経障害  病態機序  治療について

XIII.脊髄疾患
1.脊柱管狭窄症の治療
〈金 景成 井須豊彦〉
  画像所見  保存的治療  手術治療

2.痙性麻痺の新しい治療
〈後藤真一 平 孝臣〉
  適応  手術  術後  注意すべき臨床症状

XIV.筋疾患
1.リアノジン受容体遺伝子異常と臨床病型の多様性
〈西野一三〉
  リアノジン受容体  悪性高熱症  セントラルコア病  Congenital
  neuromuscular disease with uniform type 1 fiber  変異と機能障害
  遺伝子型と表現型

2.肢帯型筋ジストロフィーの遺伝子解析の現状
〈南 成祐〉
  分子診断  頻度に関する最近の研究  各論

3.筋強直性ジストロフィー症の病態研究の進歩
〈高橋正紀 佐古田三郎〉
  異常mRNAの病体への関与  スプライシング異常の発見とその機序解明
  スプライス異常と筋分化の異常
  他の神経変性疾患との関連性-mRNA-mediated diseases
  先天性筋強直性ジストロフィーの機序

XV.自律神経疾患
1.Parkinson病の自律神経障害
〈榊原隆次 服部孝道〉
  骨盤臓器障害  起立性低血圧

2.Guillain-Barre症候群における自律神経障害
〈小鷹昌明 結城伸泰〉
  GBSにおける自律神経障害  AIDPとAMANにおける自律神経障害
  管理・治療

3.時間生物学と自律神経
〈大塚邦明 高杉絵美子〉
  自律神経制御中枢としての視床下部視交叉上核
  視床下部視交叉上核への入力と出力
  神経・内分泌・免疫系の統括的調節中枢としての視床下部視交叉上核

XVI.機能性疾患
1.てんかんの薬物療法ガイドライン
〈井上有史〉
  てんかん治療のストラテジー  抗てんかん薬  ガイドラインの根拠
  日本のガイドライン  欧米のガイドライン  薬物治療の実際
  薬物以外の治療

XVII.高次脳機能障害
1.意味性認知症(痴呆)と語義失語
〈河村 満 小早川睦貴〉
  意味記憶障害  意味性認知症 semantic dementia(痴呆)
  語義失語  「意味性認知症(痴呆)」と「語義失語」

XVIII.小児神経疾患-内科,外科
1.インフルエンザ脳症ガイドライン
〈水口 雅〉
  ガイドラインの構成  初期対応と診断  診断における問題: 特殊型の存在
  治療指針  リハビリテーションとグリーフケア エビデンスの問題

2.先天性水頭症の病態と治療
〈田代 弦〉
  水頭症の概念  先天性水頭症の分類
  先天性水頭症の基礎疾患先天性単純性水頭症  先天性症候群性水頭症
  先天性脳形成不全性水頭症  先天性続発性水頭症
  先天性水頭症の周産期治療先天性水頭症の予後
  先天性水頭症に対する胎内手術

XIX.疫学・社会医学
1.わが国の脳卒中の病型変化
〈清原 裕〉
  脳卒中の時代的変化  脳卒中危険因子の時代的変化
  脳卒中危険因子の現状と課題

2.Parkinson病の最近の疫学
〈中島健二 楠見公義〉
  PD頻度: 有病率  並存症  予後  発症要因

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