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書籍詳細

脳波の判読

DVD-Video付

脳波の判読

大石 実 著

B5判 96頁

定価6,820円(本体6,200円 + 税)

ISBN978-4-498-02970-5

2002年06月発行

在庫なし

医師,医学生,臨床検査技師のためのわかりやすい脳波の入門書.画像診断が普及した現在も,脳の機能をみるためには脳波は必須の検査である.しかし脳波の判読は難しく,系統だったトレーニングによりそのポイントを身につけておく必要がある.本書では最新のデータをもとに,知っておくべき最低限の事柄をコンパクトに解説し,通読することによって脳波の読み方がマスターできるようにまとめた.付録として著者自身の脳波講義を収録したDVDビデオも付し,知識の整理に活用できるようにした.



 本書は,学生,臨床検査技師のための,脳波の判読の入門書である.わかりやすく解説するために,図を多くした.付録としてDVD Videoを付けたので,DVDプレーヤー,DVDレコーダー,プレイステーション2*,DVD対応パソコン*で見ていただきたい.
 磁気共鳴画像が普及し器質性病変の検出に威力を発揮しているが,脳の機能を見るには脳波の方が優れている.例えば,覚醒時と睡眠時に磁気共鳴画像を撮影しても違いはほとんど見られないが,脳波は覚醒時と睡眠時で非常に異なる.しかし,脳波の判読は難しくトレーニングを受けていない人が読んだものは信用できない.例えば,頭蓋頂鋭一過波やアーチファクトをてんかんの鋭波と間違えて読んでいる人もおり,その場合は,てんかんでないひとが抗てんかん薬を服用することにもなりかねない.自分で脳波を記録してみるとアーチファクトの原因がよくわかるので,脳波の判読をする医師は少なくとも数回は自分で脳波の記録をしたほうがよい.
 日本臨床神経生理学会では専門医の認定はしていないが,米国臨床神経生理学会では規定の研修をし,試験に合格した医師を専門医として認定している.私も米国で3年間の神経学レジデント研修,1年間の臨床電気生理フェロー研修を終了し,米国臨床神経生理学会に専門医として認定された.
 本書では,国際臨床神経生理学会,日本臨床神経生理学会,日本神経学会などの基準や用語に沿って解説したので,それらの基準や用語を作った人々の努力に敬意を表したい.

2002年5月
著者

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目 次

1章  脳波のとり方
  1.脳波導出用電極
  2.国際10 - 20電極法
  3.入力端子1と入力端子2
  4.基準導出と双極導出
  5.モンタージュ
  6.脳波計の設定
  7.脳波記録の手順
  8.賦活法
  9.ポリグラフィ
  10.アーチファクト

2章  脳波の読み方
  1.周波数と振幅
  2.アルファ(α)律動
  3.脳波の波と活動
  4.脳波の判読
  5.脳波報告書

3章  小児の脳波
  1.小児の脳波検査
  2.脳波検査用の睡眠薬
  3.正常小児覚醒時脳波
  4.小児疾患における脳波

4章  新生児の脳波
  1.新生児・未熟児の脳波検査
  2.満期産新生児の正常脳波
  3.未熟児の脳波
  4.新生児痙攣

5章  ベッドサイドでの脳波検査
  1.緊急症例・意識障害例
  2.導出法
  3.記録と判定

6章  手術中の脳波
  1.脳波モニタリング
  2.頭蓋内脳波

7章  てんかん
  1.てんかんの分類
  2.てんかん患者の診察
  3.画像診断
  4.脳波
  5.てんかんの治療

8章  発作時脳波ビデオ同時記録
  1.検査機器
  2.記録法

9章  脳死の脳波
  1.脳死判定
  2.脳死判定での脳波検査
  3.6 歳未満の小児の脳死判定

10章  終夜睡眠ポリグラフィ
  1.検査法
  2.睡眠段階
  3.睡眠パラメータ

11章  マップとスペクトル解析
  1.マップ
  2.スペクトル解析
  3.ディジタル脳波計

索 引

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