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書籍詳細

実践!病態把握パーフェクトノート 薬剤師が知るべき検査・フィジカル・薬のつながり

実践!病態把握パーフェクトノート 薬剤師が知るべき検査・フィジカル・薬のつながり

高井靖 編著 / 安藝敬生 編著 / 中村友喜 編著 / 千葉貴志 編著

B5判 164頁

定価5,280円(本体4,800円 + 税)

ISBN978-4-498-01222-6

2026年03月発行

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本質的な処方設計を目指す!

薬剤師が臨床現場で患者を本質的に理解するための思考法を示した実践マニュアルが登場! 「病名と薬剤を結びつける」発想にとどまらず,「体内で何が起きているのか」を起点に患者を捉え,なぜこの薬剤が使われるのか,何を目標にモニタリングすべきかを考える力を養います.電解質,血液ガス,フィジカルアセスメント,心電図,画像,栄養評価など,薬剤師が苦手意識を持ちやすく避けがちな領域を取り上げ,カルテや検査値だけを見て陥りやすいピットフォールを回避する視点を解説します.測定結果の意味を病態として読み解き,患者一人ひとりに向き合う適正処方へと導く一冊です.



点(データ)を線(病態)に,線を面(患者)にする視点

 病院の電子カルテを開くと,そこには膨大な情報の濁流があります.検査値,バイタルサイン,画像診断の結果,そして処方箋.新人や若手の薬剤師にとって,これらは「独立した情報の点」として映っているかもしれません.「カリウムが低いから補充が必要だ」「心不全の診断名があるから利尿薬が出ている」.もちろん,それらは間違いではありません.しかし,刻一刻と病態が変化する現場において,その「点」だけの解釈は時に落とし穴を生みます.

 本書が目指すのは,「病名と薬剤を直結させる思考」からの脱却です.心電図の波形が揺れ,血液ガスが酸性に傾き,画像に影が映る.そこには必ず「理由」があります.なぜ血圧が下がっているのか? なぜこのタイミングで腎機能が悪化したのか? その背景にある生理学的な変化を「体内から診る」視点で想像できて初めて,私たちは「なぜこの薬剤が必要なのか」「何を目標にモニタリングすべきか」という本質的な処方設計に参画できるのです.

 多くの薬剤師にとって,心電図の読み方,画像診断の解釈,複雑な血液ガスの評価,あるいは精神科領域の捉えどころのない症状把握などは,「苦手意識」の温床になりがちです.本書では,以下のステップで解説します.
第1〜3章:救急現場でのフィジカルアセスメント,心電図,画像から,「今,まさに何が起きているか」を瞬時に捉える.
第4〜5章:集中治療の視点から,電解質や酸塩基平衡,血液検査の結果を「生体反応」として深読みする.
第6章:日常の病棟業務や外来において,避けて通れない精神科領域の患者把握を,実践的な知恵へと昇華させる.

 本書を読み終える頃には,患者さんの体内で薬と細胞が対話している様子が,鮮明にイメージできるようになっているはずです.若手薬剤師の皆さんが,自信を持って処方設計に参画できるように本書を活用していただければ幸いです.

2026年1月
 高井 靖

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目次

1章 バイタルサインが意味すること―体内で何が起きているのか 〈高井 靖〉
 1.バイタルサインとは  
 2.呼吸からわかること
 3.脈拍からわかること
 4.血圧からわかること
 5.体温からわかること
 6.意識レベルからわかること
 7.尿量からわかること
 8.バイタルサインを組み合わせて評価する
 9.症例からふりかえる

2章 検査値 〈中薗健一〉
 1.一般的な検査値のみかた
 2.症例を踏まえた検査値の考え方

3章 電解質 〈安藝敬生〉
 1.一般的な電解質検査値のみかた・解釈の注意点
 2.基準値の考え方
 3.症例を踏まえた検査値の考え方

4章 腎機能評価 〈千葉貴志〉
 A.腎機能評価を身につけるには 腎機能評価方法会得のためのステップ
 B.血清クレアチニン
  1.血清クレアチニンとは?
  2.血清クレアチニンの注意点
  3.急性腎障害(AKI)時の評価
  4.AKIを見抜くポイント
 C.血中尿素窒素(BUN)
  1.BUNとは
  2.BUN上昇時の注意点
 D.シスタチンC
  1.シスタチンCとは
  2.シスタチンCのピットフォール
  3.薬剤師によるシスタチンCを用いた腎機能評価の重要性
 E.CG式によるクレアチニンクリアランス
  1.クレアチニンクリアランスとは?
  2.CG式のピットフォール
 F.標準化eGFR
 G.個別化eGFR
 H.実測クレアチニンクリアランスとは? 測定時の注意点

5章 病態別腎機能評価の問題点
 A.感染症 〈菅原浩介〉
  1.慢性腎臓病患者は易感染性
  2.敗血症時の腎臓をどのように考えるか
  3.Third spaceとは?
  4.敗血症時のAKIについて
 B.透析 〈菅原浩介〉
  1.血液透析の現状
  2.血液透析患者の特徴
  3.血液透析患者のADME
  4.血液透析患者はPolypharmacy?
 C.移植 〈菅原浩介〉
  1.腎移植について
  2.免疫抑制剤は腎移植患者の命綱
  3.免疫抑制剤の注意点
 D.がん 〈志田敏宏〉
  1.「腎機能」は数字だけでは語れない
  2.肺がん治療中の“隠れ腎障害”に気づけるか?
  3.がん薬物療法に関連する腎障害
  4.がん薬物療法における腎障害リスク管理の実践ポイント
 E.救急 〈昆 貴志〉
  1.腎障害の早期判断の難しさ
  2.従来のバイオマーカー(血清クレアチニン)の限界
 F.緩和―がん患者に対する腎不全時の腎機能評価のポイントと鎮痛薬の使い方 〈大内友季江〉
  1.総論
  2.各薬剤の腎機能障害時の投与量決定方法について
  3.おわりに

6章 精神科領域 〈中村友喜〉
 A.高齢者の認知機能障害
  1.感覚・知覚・認知
  2.病態・治療経過の説明
  3.薬剤の説明
  4.関わる際の注意点
 B.抑うつ状態
  1.抑うつ状態
  2.病態・治療経過の説明
  3.薬剤の説明
  4.関わる際の注意点
 C.焦燥感
  1.精神病状態
  2.病態・治療経過の説明
  3.薬剤の説明
  4.関わる際の注意点
 D.アルコール健康障害
  1.依存症とは
  2.病態・治療経過の説明
  3.薬剤の説明
  4.関わる際の注意点
 E.不眠
  1.睡眠と覚醒のメカニズム
  2.病態・治療経過の説明
  3.薬剤の説明
  4.関わる際の注意点

索引

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執筆者一覧

高井靖 三重ハートセンター診療支援部長 編著
安藝敬生 小倉記念病院薬剤部課長 編著
中村友喜 三重県立こころの医療センター診療技術部薬剤部 編著
千葉貴志 仙台循環器病センター薬剤部 編著
中薗健一 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院薬剤部/感染制御室課長 
菅原浩介 JCHO仙台病院薬剤部 
志田敏宏 至誠堂総合病院薬剤部 
昆 貴志 仙台オープン病院薬剤部 
大内友季江 光ヶ丘スペルマン病院 

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